先日、アメリカのフロリダ州・マイアミで”812”の後継モデルとなる”12Cilindri”が
発表されました。
特筆すべき点は、フロントにV12気筒NAエンジンを搭載した点と、1968年に発表
された”365GTB/4 DAYTONA"を彷彿させるデザインではないでしょうか。
また当初からスパイダー(オープンモデル)をラインナップしているのは、生産技術の
進歩によるものだと思いました。
これから”12Cilindri”と”365GTB/4 DAYTONA"の各セクションのディティールに
ついて比較して見て行きましょう。
全幅は”365GTB/4”が1760mmに対し”12Cilindri”が2170mmと410mmも広くなって
います。
フロントノーズの尖った先にはヘッドライトの間の処理は”12Cilindri”はグロスブラック
に対し、”365GTB/4 DAYTONA"は非常に凝ったプレキシガラス(1971年までの初期
型のみ)が使われています。
フロントクォーターは、長いフロントノーズにボンネットにはエアアウトレットが
設けてあるデザインは”365GTB/4 DAYTONA"のイメージをオマージュしたようです。
サイドビューでは”365GTB/4 DAYTONA"が全長4420mmにたいし、”12Cilindri”は
4730mmと310mm、ホイールベースも2400mmに対し2700mmと300mm長く
なっています。
”12Cilindri”と”365GTB/4 DAYTONA"のデザイン上の大きな違いは、リヤフェンダー
と、ウインドーグラフィック処理ではないでしょうか?
”12Cilindri”のグラマラスなリヤフェンダーの膨らみと、大胆で自由で先進性を感じる
ウインドーグラフィックは、今後のフェラーリのデザインの新たな方向性を示すものと
なるでしょう。
マイアミでの発表会場で、デザインを総括したマンゾーニ氏は過去のオマージュでは
なく「何か新しいことに挑戦する時が来た。新しいことは、常に受け入れるのが難しい
ものです」と語りました。
”365GTB/4 DAYTONA"には、1967年のデイトナ24時間レースで伝説となったパレード
優勝を飾ったことで”DAYTONA”と名付けられました。
”12Cilindri”は日本語で”12気筒”を意味し、”12チリンドリ”という妙な発音は印象に
残りました。
F1やルマン24時間で歴史に残る功績を上げ”DAYTONA"のような愛称が付くことを希望
します。
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