”Octane「In honor of Italian Ateliers」”で審査員の中村史郎さんが選んだ1台が
こちらの”マセラッティ・モストロ・ザガート”でした。
ダイジェストでもお伝えした通り、その存在感は絶大で動くたびにボディに写り込む
周囲の景色は、他のクルマにはない特別なものでした。
マセラッティ創立100周年を記念して開発されたモデルで、2015年の”ヴィラ・デステ”
(コンクールデレガンス)で発表されました。
デザインしたのはザガートのチーフデザイナーの原田則彦さんです。
原田則彦さんといえば、その前にデザインした”アルファロメオ・TZ-3”も同じく9台し
か造られなかった特別なモデルでした。(2013年撮影)
デザインスケッチの段階で大胆な曲面を多用したスタイルとなっています。
スケールモデルではフロントフェンダー後ろのエアアウトレットの形状が横長に
リファインされています。
このデザインの元となったのは、1957年に当時マセラッティのレースドライバーとして
活躍していた”スターリング・モス”によって、450Sをベースにしたツーリングカーを
製作してほしいという依頼に、英国のマーコス社の”フランク・コスティン”のデザイン
をベースにザガートがボディを架装した”マセラッティ・450S・ザガート”でした。
よく見るとザガートらしい大きく張りのあるグラマラスなデザインですね!?
先日の”フェラーリ・512BB”の記事でピニンファリーナの当時のデザイナーが、
フランスの女優”ブリジッド・バルドー”をオマージュしてデザインしたとありましたが、
今回の”マセラッティ・モストロ・ザガート”はイタリアの至宝”モニカ・ベルッチ”を
オマージュしてデザインされたのではないかと思いました。
クーペモデルの他、スパイダーも製作されました。
製作はザガートのファクトリーで1台すつご覧のようにハンドメイドされました。
入賞が決定し移動する際も周囲にギャラリーたちが群がり、ご覧のような状態でした。
中村史郎さんと一緒に写真撮影するオーナー様。
中村史郎さんが選んだポイントについて解説がまたよかったです。
「このクルマのデザインはザガートの原田くんそのものです! 彼の全てがデザイン
に表現されているんです」
如何でしたでしょうか?
普通の量産車にはない、個性のかたまりのような独特のスタイリング、ザガートの
原田則彦さんの素晴らしいデザインにすっかり魅了されてしまいました。
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