里帰り出産をするつもりだったので、つわりの終わりが見えてきた頃に、一度実家近くにあるムスメを出産した病院に外来受診しました。


2歳に育ったムスメを連れていったので、

「おかげ様でこんなに大きくなりました〜」なんて言いながら、ムスメがお腹の中にいるときに双胎間輸血症候群(TTTS)のレーザー手術を執刀して下った先生にエコーを診てもらっていると、

途中からなんだか言葉少なに、念入りに見始め、

「ちょっと問題ありそうだな〜」と先生。

余裕な気持ちで、ムスメをあやしながらエコーを受けていた私、一瞬で心がざわつきはじめました。

「前の子が心臓に問題があった(単心室など)ので、念の為入念に見てみたところ、心臓はきちんと4つのお部屋に分かれているけど、心室の壁の一部に穴が空いているようです。まだ週数が浅いからはっきり構造が見えない部分もあるけど穴があるのはどうも間違いはないです。」

心室中隔欠損。

「心室中隔欠損はよくある疾患だけど、心室中隔欠損がある場合、他の箇所にも異常があることが多いので、来週またエコーします。
そして、ダウン症など染色体異常の可能性も考えられるので、染色体検査するかどうかも考えてみてください。」

心臓の絵と、その時点での穴の大きさを書いてもらいました。(たしか、本来閉じているはずの壁の3分の1くらいに穴があったような記憶です、、)

前回の妊娠出産の経緯がいろいろ問題ありのレアケースだったので、さすがにトラブルが2回も続くなんてよっぽどの確率に当たってしまわない限りないだろう、と思い込んでいた私。

妊娠してからそれまでとても楽観的に過ごしていたところ、その翌週のエコーでは更に悪いことが見つかります。


「肺動脈と大動脈に問題がありそう、、。まだはっきり見えないけど、総動脈幹遺残症かもしれない。心臓の異常の中でも重度なものがあると考えていたほうがいい。出産する病院も考えたほうがいい。総動脈幹遺残症だと、染色体22q11.2欠失症候群の可能性もある、、、」

実際はこんなにはっきりとではなく、ややオブラートに包みながらの話でしたが、次々と頭が真っ白になるようなことを言われ、そのことを自分の中ですぐには落とし込めないでいました。
 
心室中隔欠損だけなら、まだしも、

何でまた、、こんな異常が、、、


のちに、よりエコー診断が明確にできる週数になってから両大血管右室起始症だと確定診断されるのですが、この時、重い心臓の病気があることが初めて指摘されたときは、望んでいた未来が全て失われてしまったような気持ちになってしまいました。