マルジェラのレプリカオードトワレの新作「オンアデート」を購入してから、この香水をどう言葉で表したらいいのか数日間考えていた。
だいぶまとまってきたので、アメブロに書いてみたいと思う。
私はこのオンアデートの発売予定のニュースを見たときに、女性的で甘くて、ロマンチックな香りなのかなぁと想像した。
でも、実際に使ってみると、それだけではない奥深さがあった。
確かに最初の印象としては、甘くて、フルーティーで爽やか。みずみずしいもぎたての葡萄、ローズ…目の前が一瞬で華やぐ。
デートのウキウキ感を想像させるような、どちらかと言えば、女性的な香り。
しかしその甘さは長続きせずに、渋めの落ち着いた大人の香りになってゆく。ワインが熟成していくように。
これはどちらかと言うと、男性的で、でも女性がつけても違和感のない素敵な香り。ウッディーでスモーキー、奥行きがあって色気がある。
そう、このオンアデートと言う香水は、女性と男性が1つの香水の中で表されていると思った。
この二面性がかなりはっきりしていて、でも自然に移り変わっていく一体感もある。毎日つけていても飽きが来ない香り。
むしろ最初の第一印象よりは、毎日つけていた方が好きになってくる香りだった。香りがきつすぎないので、体に馴染む感覚がある。
レイジーサンデーモーニングほどの万人受けする香りでは無いかもしれないけど、ジャズクラブやビーチウォークのような一癖ある香りでもない。
この香水のテーマの「デート」というのは、プロヴァンスの夕日の中で、ぶどう畑を眺めながら、ワインを飲んでいる。そういうイメージのようです。
だから、このカップルは、南フランスのプロヴァンスに行くほど長く連れ添ったカップルだという事。
もうパリやロンドンは行ってしまったから、じゃあ次はプロヴァンスだねと言うぐらい。数年の確かな付き合いがあるふたり。大人のカップル。
デートといっても、イルミネーション見に行こうよーとかディズニーランド行こうよーみたいな、そういう付き合いたての浮き足立ったデートではないんだよね。
これまでの日々をしみじみと振り返るような、大人にしかわからないデート。
成熟した2人だからなせる、プロヴァンスの夕暮れデート。
確かに、イメージにぴったりの香水だなぁと数日経ってようやく腑に落ちた。
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