シスターは
そうよ~!何言ってるの!と言ってくれた。
私、生まれて祝福されてたんだ。
嬉しくて涙がボタボタこぼれた。
親に誉められない自分は
自分を否定する暗闇の人生だった。
21歳で劇団に就職したことがあった。
就職してすぐに、先輩に顔が丸いと言われた。
今考えてもわりと細いほうだったし、顔が丸いというのはよくわからなかった。
しばらくしたら先輩より先にご飯食べちゃダメと言われた。上下関係が厳しかった。先輩がご飯を食べるのははっきりと毎日いつかわからない。ダイエットしたことはあっても、食べちゃダメと言われたことはなかった。楽屋しか食べる場所はなかった。私はお腹がすいて辛いので隠れてご飯を食べた。家でタッパーにオレンジジュースをゼラチンで固めたオレンジゼリーを私はトイレで隠れて食べた。虚しかったし、苦しかった。食べちゃダメだと思うと余計食べたくなる。仕事の休日は、人生はじめてホールのケーキを食べた。食欲は止まらなくなった。
先輩からデブ、ブスと言われた。
デブデブ言われたら、摂食障害になってしまった。そこからずっと太ったり痩せたりの繰り返しだった。
私は可愛いと言うというのは女の子には絶対言ってあげたい言葉だと思う。私はもし親になってたら沢山言ってあげたいし、自分が40年以上親に言われなかったせいで、可愛いと言われても信じられなかったし、お世辞だと思ってしまっていた。
3年前に母親に、私の生まれた時の話をして、私って可愛いかったの?って聞いたら、当たり前じゃない!というような事を言ってた。
じゃあなんで小さい時、可愛いねって言ってくれなかったの?どうしてほめてくれなかったの?どうして優しくしてくれなかったの?どうして家族全員で冷たくするの?どうして家族からいじめられてたの?
可愛いって言ってくれたら
そしたら私小さい頃から40年以上あんなに苦しまなかったのに。。