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あ~……今日も一日疲れた。いろんな意味で。
アタシは疲れた身体を引きずるようにして、マンションの近くにあるコンビニへ入った。

結局、ミーティングや後輩の面倒、トラブル対応なんかをやっていたら、自分の仕事が出来なくて、

今日も終わってみたらこんな時間だし。
もうスーパーも開いてない時間。家には何もない。

カゴを手に取ると、明日の朝用の食パンと紅茶、サラダ、
今日の夜食のお弁当、お茶、
キャットフードなどをテキトーにポイポイとカゴの中に放り込んでゆく。

途中のお酒コーナーの前で止まり、ビールやカクテル、おつまみも買いだめ用に多めに放り込む。


と…、いきなりカゴがズシッと重くなり、ドサドサとアタシのカゴの中に何かが放り込まれた。

ゲーム雑誌に、スナック菓子に、菓子パンに……

「ちょっと……!」

『仕事帰りにコンビニ弁当…って。

あなたもうちょっといいモン食べなさいよ?』

アタシのカゴの中を覗きながらクスクスと口元を押さえて笑っている男。

キャップを目深に被って、ポケットに手を突っ込んで、ちょっとだけ猫背な背中。

「なっ…!何なのよ?いいでしょ?ほっといてよ。

それより…これ…?!」

『あ?財布忘れちゃって。』

「だからって…!」

すぐそこなんだし取りに帰ればいいのに……

『昨日のお礼と引越しソバ、それでいいよ?』

「あ………」

確かに、まぁ…昨日はお世話になった訳だし、引越しましたの挨拶もまだだった。

彼はスーッとアタシを通り越すと、自動ドアを先に出て行った。

お会計を済ませてアタシも彼を追いかけるように外に出ると、ごみ箱の横で白い煙が揺らめいていた。

アタシの足音に気づくと、しゃがんで煙草を吸っていた彼がヨイショッ…って立ち上がる。

自然な感じでアタシの手から重い方の袋を持つと、マンションの方へ歩き出す。
「あ……、ありがと。」

ペタペタと靴を引きずるような男がする。
夜風が肌に冷たくて、アタシは思わず肩を竦めた。

アタシ達は同じマンションに吸い込まれるように入って、エレベーターに乗り込んだ。


『今日も来てますよ?』

いきなり彼が言ったから、最初、何の事か解らなかった。

「えっ…?」

『ミーコさん。』

「あ……!」

彼がアタシを斜めに見上げてニコッと笑った。

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んふふ♪ニノちゃん再登場~ドキドキ

何だか楽しそう♪

みかん、でかした!!