★★★

仕事を早めに切り上げて、差し入れにもらった弁当お土産に楽屋を出ようとした俺、

「あれ?もう帰んの?

なに?珍しいじゃん、カズが弁当持ち帰りなんて。」

うおっと…!この人、また目ざといな。

『え…?あ、うん。まぁね?

なんか…腹減ったな~…って。』

「拾った子猫ちゃんにお土産…ですか?」

大きな唇がちょっと左にズレてニヤリと横に広がる。

「え~っ?ダメだよ~っ!猫ちゃんに焼肉なんかあげたら~っ!

猫にはねっ、こ~れっ!これがいいんだよっ!」

そういって、またおせっかいなヤツがテーブルにあった小魚のつまみ的なヤツをティッシュに包んで俺のポケットに突っ込んだ。

『ちょっ……やめろって!バカ…いらねぇよ、そんなモン。』

アハハハ…wwって笑いながら、二人は楽屋に消えて行った。

まぁ……いいっすけどね?

俺はマネージャーの車に乗り込むと、マンションまで送ってもらった。

「それじゃあ明日。明日は7時に迎えに来ますんで。

あれっ…?今日、誰か来てるんスか?
ニノさんの部屋…電気着いてません??」

あ……、こいつも鋭いな…。

『ん~?あぁ、猫がさ…何かベランダから転がり込んできて。ふふふっ…

じゃ~ねぇ?おやすみ』

余計な詮索されたらめんどいから、さっさと車を降りてマンションに入った。

エレベーターに乗って、部屋に上がる。
何か自分ちに明かりが着いてるのって…あったかくていいかもな。

そんな想いを抱えながら、玄関開けて部屋に入ったら…

リビングから聞こえてきた爆音。

『うわっっ!!』

急いで部屋に入ったら、リモコン持ったままソファーで固まってる彼女が居た。

ふふふ……
見ちゃったのか。あれ……

彼女に弁当渡して、着替えるために入った寝室。
あら……こっちも……ですか?

いつもと違う空気と、ベット脇に置いた雑誌や書類の位置が僅かにズレてる。

彼女、これ見て解っちゃったかな…俺の事。


リビングに戻ると、弁当広げて幸せそうに笑ってるし。お気楽…ですね?

『ねぇ……見ました?』

そっと背中に声をかけたら、彼女は振り返らずにフリーズした。

★★★

んふふw 何見たの~?

引っ張るねぇ~ww

だって秘密だもん(笑)




さぁ〜!月曜日🌙
今週もがんばって行きましっしょい
( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧