★★★

「みか~ん!お~い、みかんちゃ~ん!」

あ~、もうっ…参ったな……

みかんったら、どこ行っちゃったんだろ。

探しても、呼んでも、みかんは一向に姿を見せなくて、もう困っちゃう。

勝手に部屋に入るのも申し訳ないし……
でも、もしみかんが松本さんの大事なものを壊したり、オシッコしちゃったりしたら、それこそ大変だし。

アタシは広い部屋の中を、必死で探した。


……チリンッ☆

奥のまだ探していない部屋から、微かに鈴の音が聞こえて、アタシは慌ててその部屋へと向かう。

少しだけ開いたドアの向こうは真っ暗で、アタシはドキドキしながらそぉっとそのドアを開けて電気を着けた。

そこは、真ん中に大きなベットが置いてあるベットルームだった。

ちょっとシワになったシーツと、さっきまで寝ていた風の盛り上がって乱れた布団。

まだ彼の温もりと匂いが残っていそうなベットがリアルでドキドキした。

いやいや、そんな事より!
みかんよ、みかん!!

「みか~ん、出ておいで~?ミルク、あげるから♪」

そんな事ぐらいで釣られて出て来るようなみかんじゃないけれど…

とにかく、みかんを呼び続けた。

チリン…チリン☆

サッ…とベットの下から飛び出して来たみかんは、バランスを崩して、ベットサイドに置いたテーブルの上に着地。

バサバサッ……

「あっ…!!」

そうして次の瞬間、テーブルの上に積み重なっていた雑誌や書類の山を、見事に崩していた。

バラバラと床に散らばる書類や本たちを、アタシは慌てて拾い集めながら、
その書類や本を見て、思わず息を呑んでいた。

★★★

さてさて、彼女は何を見たのかしら??

ニノちゃんのベットルーム。

とりあえず、寝ときますか?(笑)