★★★

抱き上げられて、そっとベットに下ろされたアタシ。
大切に、大切に…アタシを大事に扱ってくれる翔くんに、ドキドキした。

こんなにも人を愛しいって思ったことも、思われたことも、たぶん今まで経験したことがなくて、
アタシはちょっとだけ戸惑っていた。

『ちょっと、待ってて?

電気、消すね?』

そういうと翔くんは部屋の明かりをすべて消した。

真っ暗になった部屋に、…突然 ポウッと翔くんの手元が明るく光り、翔くんの影が浮かび上がる・・・

次々と点されていく小さな明かりを、アタシは不思議な気持ちで眺めていた。

「…キャンドル?」

『そう……アロマキャンドル。

これね、最近のお気に入り。』

ユラユラと揺れるキャンドルからはラベンダーの芳しい香りが漂っている。

さっきまでドキドキしていた気持ちが少しづつ落ち着いていくよう…


翔くんは着ていたシャツを脱ぐと、アタシにゆっくりと近づいてくる。

ベットに横たわるアタシに、そっと被さるように翔くんがアタシを包み込む。

あたたかい肌の感触が、手の平に伝わって来る。

『絶対、***のこと、大事にするよ』

「翔…くん」



『ねぇ…翔…って呼んで?』

愛おしむようにアタシを見つめて、髪を撫でる翔くん。
瞳が、キャンドルの明かりでキラキラと輝いている。

「………翔」

その頬に、そっと両手を伸ばして触れてみる。

アタシは、これから翔くんのものになる…
翔くんだけのものに…


唇に、そっと触れる 翔くんのあったかい唇・・・・
甘く、とろけてしまいそうなキスが、その始まりを告げていた。


優しく繰り返される 愛 撫 を一心に受け、アタシは幸せな声を 上げる。

ゆっくりと、壊さないように大切に……まるでガラス細工を扱うみたいに、アタシは翔くんの腕の 中で 蝶になる。

『愛してる……***』

「翔…アタシも…愛してるよ」

翔くんは、ゆっくりとアタシの 中へと 自分を沈めると、ギュウッとアタシの身体を抱きしめて、

何度も 何度も 夢の世界へと 連れていってくれた。


END


★★★


キャンドル翔!!!!!! (笑) 

懐かしい〜爆笑