★★★
肩に彼女の体温と重みを感じたまま、オレはしばらく川の流れを眺めていた。

ちょっと風が出て来たから、このままじゃ風邪ひかせちゃうかな?

そんな事を考えながら、着ていたジャケットを脱いで彼女にかけようとしたら……

「ん……、あれ……私…」

『お!起きた?ふふふ…おはよう。』

眠そうに目を擦る彼女を覗き込んだら、真っ赤な顔。

お酒のせい?
まさか、オレを意識してたりする?

…そんな訳ねぇか。

「あっ!私…ごめんなさいっ!
お酒飲むといっつもこうなんですよね…。
ホント、すいません!」

彼女が恥ずかしそうに、頭を下げる。

『あぁ、そうなんだ?
うん、いや大丈夫、大丈夫!おかげでボーッと川眺めてさ、和んだからw』

オレはそういって笑った。

『じゃあ帰りますか!
送ってくよ?うち、どこ??』

そういって立ち上がろうとしたオレに続いて、慌てて立ち上がろうした彼女、

「いえ、あのっ…私、一人で……きゃっ!」

彼女がバランスを崩して、オレの胸ん中にダイブしてきた。

『おっと!危ないっ!
ほらぁ~、ねぇ、危ないってば!大丈夫?
こんなんで一人で帰れないでしょ?
それに誘っておいて、こんな時間に女の子一人でなんて帰せねぇって。』

そういって、彼女の肩に、さっきかけようとしたらジャケットをフワリとかけた。

「あ……あの…

ありがとうございます///

あ、でも、それじゃあ…櫻井さんが寒いですよね?」

オレの腕の中で、真っ赤な顔してオレを見上げる彼女…


『あ……うん、オレは大丈夫。
なんか熱っついんだよね?』


そう…なんか身体がさ、

やけに熱い。

お酒のせいとは、違う。

なんか火照った感じ……


胸がドキドキして、止まんねぇ…



やべぇ……


オレ、マジで…




好きになっちゃったのか?!



★★★

好きになっちゃった??

うふふ…

純情な感じが…

新鮮w