★★★
「何なら私、協力してあげても、いいですよ?」

彼女の不敵な笑みに、一瞬ゾクッとした。

『いやっ…!いい、いい!この件に関しては、自分でちゃんと、したいから。…じゃ、オレ急ぐから!』

オレは借りようと手にしていた本を本棚に戻すと、逃げるようにその場を立ち去った。

帰り際、カウンターで電話してる彼女に、ちょっとだけ会釈して、そのまま図書館を出た。



…それにしても、とんだ邪魔が入ったな。

結局、今日も彼女からの返事…聞けなかったし。

借りたかった本さえも、借りられなかった。


はぁ~~…
何やってんだ、オレ。


オレは仕方なく、何の収穫もないままに仕事に戻った。








「あ、翔くん、おかえり~♪どうだった?良い返事、もらえた?」

なのに、この人と言ったら…

オレの顔を見るなりニヤリと笑ったマツジュン。

…完全にKY。


『…ただいま。』


《翔~ちゃん♪ねぇねぇ、ど~だったのぉ~♪》

相葉くんが嬉しそうに遠くから駆け寄ってきてニヤニヤしながら、オレに近付いてきて笑ってる。

『うわっ!相葉くん?…ってか何で知ってんだよ?!』

チラッとマツジュン見たら、両手合わせてるし…。

言いやがったな?!


『あ~~もぉっ!!いいじゃん、別に!今そんな事、言ってる場合じゃねぇの!
ほら!仕事、仕事!』

なんかイライラして、オレはメンバーにまで当たっていた。


★★★
なんとか司書さんの誘惑は断ったけど…

結局、お返事もらえず汗

どうなって行くんでショウ??