★★★

《へぇ~~・・・・・・翔さんを知らない子がねぇ~。いまどき、そんな子居るんだ??》


「それにしたってさぁ~、記者かライターって!!翔くんがだよ?超ウケる~~ww」


楽屋でさっきの話したら、すぐこれだよ。


[そんな図書館があるならオレも行ってみたいな~。ねぇ、紹介してよ?]


『えっ・・・?いや・・・ダメダメダメダメ!!もしそれでバレたりしたら、オレだって行けなくなるわ!

絶対~ダメだかんな!特にマツジュンには教えない!』


本好きなマツジュンがみんなとは違う所に喰いついてきて焦った。


[なんだよ~、ケッチいな~。教えてくれたっていいじゃん!・・・・あ、それともなに?もしかして、翔くん、その司書さんにラブ~な感じだったりして??]


ぶっ・・・・・・・ゲホッ、ゲホッ!!

思わず飲んでたお茶吹いたわ。


《えっ?!なんスか?翔さん、図星だったの??》


「へぇ~、オレちょっと見てみたいかも!翔くんが好きになる女の子♪」


【でも、あれでしょ?図書館の受付・・・って言ったら超真面目でお堅い感じなんじゃないのぉ~?】


あ~~、もう!!リーダーまでっ!!

なんなんだよ、一体?!


『もう、みんなうっせぇよ、ばぁか!ほら、仕事、仕事!!行くぞ?』


「あ~~、翔ちゃん、ごまかした~!ますます怪しくない?!」


まったく、うっせぇヤツらだなぁ~!

人の事は放っとけっての!!


[ねぇ、翔くん、モノにしたら紹介してね?すんげぇ興味あるな~]


さらに追い打ちかけるように、ポンポンってオレの肩を叩いて通り過ぎてったマツジュン。

あーーー、やっぱりアイツだけには紹介したくねぇ・・・・




でも、確かにオレも今までには出逢った事のないタイプの彼女に、すっげぇ興味を抱き始めていた。


いつか、あの真面目腐った態度を、オレの前で変えてみせたい・・・って、


なんか闘志にも似た何かを感じ始めていたんだ。



★★★

みんなにいじられてますけどもww

翔くんのハートにちょっとづつ火がつきはじめたかな???