脚本で参加させていただいた舞台「銀河英雄伝説」
幕があがっております☆


銀英伝について書き出すときりがないと思ってあまり書かなかったのですが、
多くのお客様に見ていただいて胸がいっぱいで書かずにはいられなくなりました。


昨日のゲネプロと本日の夜の回を見てきました。


稽古場には一度だけご挨拶にうかがったのですが、
その日はコロスの稽古だけだったので、お芝居を見させていただくのはゲネが初めて。

書かせていただいたものが舞台でどう表現されているのか…
緊張で、もうどうしようもなかったです(笑)


そして本日。
ゲネは関係者のみでしたが、今日は一般のお客様。
青山劇場に着くなり、会場前に多くのお客様が…。
そして満席…。
あらためて「なんて大きな作品に関わらせていただいたんだろう」と
なんとも不思議な気持ちになりました。


今日は見るのが二回目だったので、ゲネよりも落ち着いて見させていただきました。
どうしよう、いろいろ書くと長くなってしまう…。
でも役者さんへの想いやスタッフのみなさまの想いも語りたい…。
めっちゃたくさん語りたい想いをこらえて簡潔に書かせていただきます。


・主演、ラインハルト役の松坂桃李さん。
初舞台とは思えない堂々たる振る舞い!
本当に桃李くんはオーラがあります☆
顔合わせの本読みのときにすでに桃李くんがラインハルトに見えて、
「間違いない!」って心の中で勝手に確信しました。


ちなみに今日は某ドラマで桃李くんのメイクをしていた方
(私もあるドラマでご一緒させていただいてその後仲良くさせていただいているんです)
をご招待させていただいていたので、
舞台後に一緒に楽屋にご挨拶に。


楽屋の桃李くんは舞台のクールな皇帝ラインハルトとは違い、
いつものキュートで爽やかな桃李くんに戻っていました(笑)
このギャップがファンのみなさまにはたまらないのでしょうね。

イケメンなのに素直ですれてないまっすぐなところがあり、
女性だけでなく、男性にも「あいつはいい」と可愛がられるタイプです。
あれ、こんなセリフ舞台の中にもあったなあ(笑)


・キルヒアイス役の崎本さん。
知的で落ち着きがあり、穏やかにラインハルトを見守るあたり、
本当にはまりやくだと思いました。


・ヒルダ役の宇野さん。
歌い手さんだけあって声が通ります☆
本読みを聞かせていただき私個人的には、
「この舞台のヒルダは『宇野ちゃんのヒルダ』として演じていただきたい♪」
と思える魅力を彼女に感じていました。
原作ファンの方は原作のヒルダと舞台のヒルダのイメージにギャップを感じられるかもしれませんが、
舞台のヒルダを楽しんでいただけると嬉しいです♪
原作とは少しタイプの違うヒルダかもしれませんが、
原作に負けず劣らす素敵だと思います。
この舞台は女性が二人しか出ないので、
アンネローゼとは違ったインパクトのある華になってくださったと思います。


・アンネローゼ役の白羽さん
完璧だと思いました☆
さすが宝塚ご出身。
声、品、立ち振る舞い、仕草…アンネローゼです。
アンネローゼにしか見えません、はい。
本当に声もお姿もお綺麗でうっとりしてしまいました♪


・オーベルシュタイン役の貴水さん
本業が歌い手さんとは思えないほど演技がお上手でびっくりしました!
多くの舞台にご出演されているのは知っていましたが、
名だたる舞台俳優さんの中でも全然違和感がなく…。


ああ、長くなってしまう(汗)
そしてちょっとネタばれあるかもしれませぬ。ご注意くださいませ。
(もちろん問題のない程度ですが)


・ミッターマイヤー、ロイエンタール
舞台で大人気の中河内さんと東山さん☆
そして銀英伝でも大人気のミッターマイヤーとロイエンタール。
約二時間半の限られた時間の中ですが、せっかく踊れるお二人なので、
体を使って大活躍していだきたいと思っていました。
踊れるミッターマイヤー、ロイエンタールを見られるのは
舞台「銀河英雄伝説」だけですよ!


そしてビッテンフェルト!吉田さん。
ちなみに私のお気に入りのセリフは原作でも人気の名言、
「進め!進め!勝利の女神は、お前達に下着をチラつかせているぞ」
だったりするのです(笑)


本読みのときにちょっとクールな感じだったので、
「もっと豪快に言ってくださったら嬉しいなー」と内心思っていたら、
舞台ではノリノリで言ってくださっていて嬉しかったです(笑)


真面目なかたいシーンが多い舞台だったので、
ビッテンフェルトは唯一の三枚目として描かせていただきました。
演出のお力もあり、吉田さん、十分期待にお応えくださっています☆
ありがとうございます。


余談ですが、ビッテンフェルトの家訓である
「人を褒めるときは大きな声で、悪口を言うときにはより大きな声で」
も大好きです。
いつかこのセリフを言っていただきたいとひそかに思っております(笑)


あと、アニメと舞台の違いで楽しめるのは、
メックリンガー。
舞台のメックリンガーはやたら男前です(笑)


イケメンすぎるラインハルトの部下たち、
そして豪華すぎるフリードリヒや貴族のベテラン俳優のみなさま。


ちなみにアニメファンじゃない方はご存知じゃないかもしれませんが、
ラインハルトのお父さん役の堀川さんは、
アニメでラインハルトの声を担当されていた方です。
時と媒体を超えた奇跡の共演なのです♪


あー、書いていたらきりがないっ、すみません。

コロスのみなさまも素晴らしいです。
この舞台の核だと思います。


大変恐縮ながら、舞台を書かせていただくのが初だった私は
コロスというものを使うという方法を知らず…私の本はコロスなしのものだったのですが、
演出の西田シャトナーさんがコロスの部分をいれられました。
とても勉強になりました☆


今回このような大規模な舞台に参加させていただく機会を与えてくださった鈴木さん、
そしてプロデューサーの上野さん、本当にありがとうございます。


総合監修の田原さん。
田原さんのおかげで銀英伝の世界の秩序が保たれたと思います。
銀英伝の知識を与えてくださったり、まとめてくださりありがとうございます。
私は人物を絞って書かせていただいていたので…、
その後人物が増え、その多くの軍人たちを統率してくださいまして…
銀英伝を知り尽くした田原さんだからできたことだと思います。


そしてそして総合プロデューサーの多賀さん!
多賀さんからは本当にたくさん学ばせていただき、
書かせていただきたいことはたくさんありすぎるのですが、
勝手に語らせていただくのもなんなので少しだけ書かせていただきます。


このような大きな舞台なので、人気と経験と実力のある脚本家さんを起用しようと思えばいくらでもできた。
しかしそれではいつまでたっても若手が育たない。
今後のために若手を育てることも大切。
そのようなお考えもあり、まだ若手の(年齢ではなく脚本家として・笑)私を起用してくださいました。
(お客様の層が女性が多いため女性の書き手を…ということもありますが)
いま、このような若手を育てるという考えで
大きな作品に若手を起用されるプロデューサーさんはとても少ないと思います。
このような機会を与えてくださって感謝の気持ちでいっぱいです。
そして多賀さんの芸術へかける情熱や知識や経験など、本当に尊敬いたします。


お人柄もめちゃくちゃ素敵なんです☆
芸術だけでなくグルメなどあらゆること博識♪
そしてまだ経験の浅い私のことも、いち脚本家として丁寧に扱ってくださいます。
日本の音楽業界を牽引されてきたすごい方なのに、とても紳士なんです。


ちなみに私は映画「太陽を盗んだ男」が大好きでして、
まさか多賀さんとお仕事をさせていただける日がくるとは思っていませんでした☆


あー、長くなってしまってる、すみません。


今日、舞台で生のお客様のリアクションを感じ、
そして生の拍手を感じました。


いままでドラマを見てくださった方や、
小説を読んでくださった方の感想をおうかがいすることはあっても、
生の拍手を体験したことがありませんでした。


感無量でした。泣きそうになりました。
3時間演じぬいた役者さんやスタッフさんに向けられた拍手ですが、
自分もそこに関わらせていただけていると思うだけで胸が熱くなりました。
舞台にはまる方の気持ちがわかりました。


そして、昨日のゲネと今日の公演でもすでに成長があり、
舞台は日々変わる生き物だということも実感しました。
千秋楽にはどんな舞台「銀河英雄伝説」になっているか楽しみです。


今回参加させていただくにあたって、
小説を読み、勉強のためにアニメを全話見、漫画を読み…
今回は小説をもとに書かせていただいたのですが、
私自身が銀英伝のファンになりました。


SFというよりも歴史小説に近く、
人類の普遍的な哲学が深く組み込まれてあり、
簡単な言葉で大変恐縮ですが「田中先生天才!!」と☆


原作を読まれていないかた、おすすめします。
どんどん読めます。はまります。
普遍的なテーマが書かれていますが、
人間ドラマも面白く、キャラも魅力的で、
セリフもシニカルなユーモアに溢れていて(特にヤン!)読み物として純粋に楽しめます。


今回も描きたいシーンやキャラがありすぎて、
舞台という限られた時間におさめるのに苦心しました。
あのシーンもいれたい、このシーンもいれたい、このセリフも言わせたい…
でもそしたら何時間あっても足りなくなってしまうので(涙)
お気に入りのシーンがなくて残念という原作ファンのかた申し訳ございません。
もしかしたら舞台の外伝で見ることができるかもしれませんよ☆


これだけ長く書いてもまだ書きたりない…

このブログ至上最長なのでは(汗)


公演終了後にまた書かせていただくかもしれません。


役者、スタッフのみなさま、毎日お疲れ様です。
まだまだ先は長いですが引き続きよろしくお願いいたします。
ケガや事故のないことを願っております。


今回チケットを購入してくださったみなさま、
見てくださったみなさま、
本当にありがとうございます。
遠方からきてくださっているかたや、
何度も見てくださる予定の方も多くいらっしゃるようで…。
外は寒いので風邪をひきませぬよう…。

舞台「銀河英雄伝説」を楽しんでいただければと思います。


この作品に関わらせていただいたこと、心から感謝しています。
ありがとうございます。


銀河の歴史がまた1ページ☆