よもぎ蒸しの効果か?

深い快適な眠りについていた

静寂を遮る着信音

時間は午前6時前

表示は元スタッフの名前

電話を取ると

男性の声が・・

瞬間に

何かがあった!!と

一気に緊張した

 

その男性は救急隊員で

路上で倒れていた彼女を

通りがかりの人が発見し

通報してくれたらしい

幸い意識はあるけど

視覚障害者なので単独で

搬送が出来ないとの事で

彼女の部屋の電話から

私に掛けているとの事

私に同乗して欲しいと・・

搬送先が決まったら

私の自宅まで迎えに来て

そこから病院へ行くとの事だった

 

すぐに用意をして

念の為に次女さんにも

詳細を伝えたら

 

『救急車には私が乗ります!

母は自車で後追いして!!』

 

夫の時のフラッシュバックを

私を気に掛けてくれたんだと思います

ありがたい対応でした

機転が利くよね

 

病院に到着後

昨日聞いた叔父さんに連絡

兵庫県も端っこらしく

2時間ほど掛かるけど向かいますと

 

レントゲンの結果は

左足の中足骨第2.3.4の骨折

視覚障害で下肢の骨折となれば

動きがかなり制限されるし

単独での生活は難しい

 

付き添ってはいるけど

親族では無い

ケアマネでも無い

私に出来る事は

叔父さんの到着を

彼女に寄り添って待つだけ

 

2時間待って到着した

叔父さんご夫婦

叔母さんが声を掛けたら

『なんで来たん??』

『誰が余計な事したん!!』と

それに対して叔母さんが彼女に

『余計な事ちゃうわ!

あんたがしっかりしてたら

誰も迷惑掛からんのよ』

続いて

『ちゃんと信心してたら

こんな事にはならんのよ!』

 

・・・・

 

それ今言います??

 

勤務している間も

彼女から叔母さんの事は

嫌いだと聞いていた

信心 信心ってうるさいと・・

わかるような気がする

 

叔父さんが病院側と話し合って

入院受け入れ先を探して

ようやく見つかり

彼女はどうにか入院できるようになり

少し安心できた

私は叔父さんにバトンタッチして

帰宅してきた

 

彼女は5歳の頃に

視覚に障害がある事がわかって

母親が育てられないと

育児放棄して

父親に引き取られて

その後 施設で育った

その父親も面会の回数が減り

全くの音信不通になり

数年前に亡くなられたそう

 

一時期 叔父さんの家で

一緒に暮らしたそうだけど

叔母さんと合わなくて施設に戻ったらしい

 

 

 

彼女が叔母さんを毛嫌いするのも

私の次女さんが義母と断絶したのも

理由は同じで

自分の信仰を押し付けてはならんのよ

私は全ての宗教を否定はしない

だけど自分の信仰だけが

正義になってはならない

正義を振りかざすから戦争になるんだよ

 

 

2時間の待ち時間の間にも

彼女は妄想の独り言が続いた

 

入院する事で

孤独からは解放されるかな?

小さな部屋で独りっきりで

見えない世界で過ごす

私には想像もつかない日々を

彼女は過ごしてきた

 

入院する事で

少なくとも誰かの目があるよね

少なくとも検温や食事の配膳時に

誰かと話せるよね

 

命の危険は無いよね

どうぞ 歩けるように

そして精神が落ち着きますように

少し離れたところから

祈るしかない

 

 

 

 

 

**そして次女さんへ**

今朝の対応 ありがとう

何も考えずに救急車に同乗していたら

フラッシュバックしてただろうね

きっと貴女もパパの時を

思い出して辛かったと思う

辛い想いをさせたね

ごめんね

そして感謝してます

ありがとう