アラ還の私には もう40年以上の

付き合いになる親友がいました
 
無茶をした若い頃
いつも彼女が一緒
人生のどの場面にも彼女がいた
パパと出会う前から一緒だった
 
でも……
 
 
10年程前から
何か少し違和感があって
価値観の相違に気がついた
 
それでも付き合いは続いた
 
 
今回 パパを亡くして
寄り添ってはくれてたけど何か 違う
 
なんだろう?
彼女の細かい言葉が刺さる
 
 
パパの部屋 片付けたら?
引っ越ししたら?
冷蔵庫も整理しようよ!
 
みんな解ってる 彼女が正しい
 
 
でもね、パパを亡くした日から怒涛のような書類手続き
年末調整も確定申告も分業してた仕事を全部
一気に私一人でやらなきゃならなかったのよ
 
変わってしまった生活リズムに慣れるのがやっとなのよ
なんならひょっとして今迄私は心行くまで泣いてないかも
哀しむ暇も無かったのかも
 
パパの部屋  確かに書類とレコードの山
 
引っ越し?? パパの気配すらなくなってしまう
 
冷蔵庫も パパが好きだったマーマレードもジャムも佃煮も
そのままあるよ
 
みんな整理しなきゃね 解ってるよ
 
でもね、今 ではないんだよ
もう少し時間が欲しい
 
彼女はシングルになって一人息子を育て上げた
配偶者が居ないってのは同じになったけど
違うんだよ
 
解ってくれると思ったのは私の思い込み?
解って欲しいと願うのはわがままなの?
 
人生のほとんどを共にした親友と
距離を置くのは淋しい
だけどパパを亡くした寂しさに比べたら
なんて事ないようにさえ思える
 
 
もちろん、先日“さよなら”した友人のように
lineブロックや着信拒否まではしないけど
しばらく距離を置こう
 
「そして、誰も居なくなった」になるのかな?
そうなったとしても 今は自分の気持ちを労わってあげたい