葉っぱビジネス | 週末デザイナー生活

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「“江戸人”と“現代人”の融合」をコンセプトにした、アートブランド「Oedo Collection大江戸コレクション)」の週末デザイナー:MomO(モモ)によるブログ。

この前見た人いるかな?


ずっと前に「面白いビジネスを考える人もいるもんだ!」と思った

ものが、再度、テレビ東京『カンブリア宮殿 』で取り上げられていました!


何かと言うと、

“徳島県 上勝町の葉っぱビジネス”


この町は、徳島県内でも特に過疎化が進んでいる地域で(高齢化率トップ)、

年配の男性たちは、昼間から一升瓶片手に管を巻き、

町役場の職員に向かって「はよう、補助金取って来い!」と言い、

女性たちは毎日飽きることもなく隣人の悪口を言い合っていた。

仕事のないことが、高齢化した町を荒廃させていた。

― 横石知二(株式会社いろどり 代表取締役) ―


この町の農協に就職した横石氏は、お年寄りでもできる仕事、

葉っぱビジネスを考案した張本人。


葉っぱビジネスとは、料亭で使う“つまもの”を販売すること。

お年寄りは自分の家の敷地内にある雑木林から、需要がある“葉っぱ”を

収穫し、出荷する。

それまでただの雑木林だった山は、宝の山となり、

お年寄りたちは“お金が稼げる”という面白さに魅かれ、皆熱中している。


更に、日々の葉っぱの取引情報や、昨日分の稼ぎ等の情報は

独自のホームページに集約して発信されているため、

お年寄りたちは自発的にパソコンを操る。



すごいと思わないっすか??∑ヾ( ̄0 ̄;ノ

横石氏曰く「これは損をしない株ですよ」とのこと。

なるほど。確かにそうだ。

お年寄りたちは情報を駆使して、毎日せっせとマーケティングを行っている。

稼ぎはランキング化されるため、お年寄りたちは稼ぐこともそうだが、

町の中での競争を楽しんでいるのである。


「田舎のおばあちゃんは共同作業ではなく、個人で自分の事業として

 組み立ててあげる方が良い。例えば、100人を同じ場所に集めて

 同じ作業をさせると失敗する。」

と、横石さん。参考になる一言だった。



「孫に家を買ってやった。私が1000万出してやったんだよ」

と、86歳の針木ツネ子さんは誇らしげに語った。

趣味は仲間と行うグラウンドゴルフ。

ミスショットでボールが道路に飛び出してしまうと、

「あ~あ。道路にいっちゃった!」

と、走って追いかけていた。驚くほど元気なおばあちゃんだ。

この上勝町、平成18年の記録では、

最も高齢化が進んでいるにも関わらず、1人当たりの老人医療費が最も低い

となっている。


葉っぱビジネスが、お年寄りを、町を元気にしたのだ。

「朝起きた時にする事があるのは大切な事」―横石氏

「“暇”というのはすごく危険。老人だけじゃなく若者もそう」

                         ―村上龍氏


なるほどね。暇だとどうしようもないことを考えて一日を過ごしそう。

やることがあるから人間ってハキハキするし、輝くのだと思う。

とても面白かった!

今度、書籍も読みたいな。↓


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