礼拝 賛美奏楽の奉仕。(2020年に投稿した内容を加筆修正し再アップ) | 音と祈り。

音と祈り。

音楽活動について、演奏会のお知らせ、雑感などなど。
演奏のご依頼、お気軽にどうぞ。
クラリネット指導、音楽遊びの生徒さんも随時募集しています♪

以前集っていた教会では、毎週の礼拝にて、ささやかながら奏楽(ピアノ)のご奉仕をさせていただいていました。
ワーシップチームでのピアノ、管楽器での奉仕経験も有。
ピアノは幼少期〜習っていたものの、それほど本腰は入れておらず😂音大時代の副科ピアノの授業がピアノの最終歴。
そんな、技術的には素人な私ですが、、そのくらいの技術レベルの奏楽奉仕者が、教会には多い印象ですので、
礼拝や集会で奏楽をする時に気を付けていること、
当たり前のことばかりかもしれませんが、シェアできればと思います。
どなたかの、ご奉仕の助けとなれば幸いです。

また続けて、ワーシップソングの伴奏について、ワーシップチームでのピアノについて、賛美についてなども記していきたいなあと思っております。

奏楽に関しての悩みやご相談があればぜひ聞かせてください!
神に良きものをささげられるように、一緒に考え、解決していければいいなぁと思います。
連絡先は最後に記しますウインク
コメントやメッセージもお待ちしております‼︎


①前奏(礼拝式前)
私の通う教会の礼拝では、前奏とは、礼拝の始まる前・司会者が講壇に立つまでの間、賛美で心を落ち着かせ、神様に心を向ける、というような時間に弾くものです。
お喋りしておられる方もいるし、お祈りしておられる方もいます。また、奏楽に合わせて賛美を口ずさむ方もおられます。
だいたい礼拝開始時刻の5〜6分前から弾き始め、続けて3曲くらい弾くでしょうか。
バッハなどの前奏曲は弾かず、賛美歌をアレンジして弾いています。
あまりテンポの良い曲は弾きませんが、そのように聖霊に導かれればワーシップも弾くことがあります。が、ガシガシは弾かず、ゆったりとアレンジすることが多いです。

それ以外に、何かイベントの前だとその日に賛美する曲を弾いたり、礼拝で歌う賛美歌であまり歌い慣れていないものを弾いたり。

教会の様子にも気を配ります。洗礼を受けた方がいらっしゃれば喜びの曲、病の方がいらっしゃれば励ますような曲、召された方がいらっしゃれば、そのような曲を。

あとはもちろん、教会暦にも気を付けています。(特にレントやイースター、アドベントなど)




こんな雰囲気です。


②黙祷BGM(礼拝式内の前奏)
これも前奏と同様、賛美歌を静かなアレンジで。
前奏なし、一回のみ。
祈る時間ですので、祈りの邪魔にならないよう過剰な装飾はしません。極力シンプルに弾いています。

この一週間を思い起こし、悔い改めや感謝を、そして主の前に出て行くことを促すような曲を選びます。

例)
新聖歌45 「十字架の血に」
新聖歌237 「疲れ果てたる」
新聖歌367 「イエスよ この身を」
「鹿のように」など

音数が多かったり、(自分にとって)難易度が高い曲はどうしても奏楽者自身の心が落ち着かないので、できればラクに弾ける曲のほうが良いかなぁと思います。(2024.4追記)

③音量
あまりガンガンは弾かないようにしています。
…というのは、通う教会は集う人数が多くなく、部屋も広くないからです。
ただ、曲や歌詞に合わせて会衆を導くように大きくしていったり、小さくしたりはします。

(音響)
会堂の大きさや礼拝出席者の人数などに応じて、適切な音量・音響に整えることは非常に大切です。
小さな会堂で少人数の礼拝での大きすぎる奏楽は、賛美の声がかき消されてしまいます。
広い会堂で数十名以上の出席者があるのに音が聞こえないと、会衆は自信をなくし、賛美の声が弱々しくなることもあるでしょう。
特に会堂が広い場合は、有識者が実際にいろいろな場所に座ってみて、鳴りを確かめることも有益かと思います。
電子オルガンは比較的音量を調整し易いですが、ピアノ(グランド、アップライト共に)は、もしかすると広い会堂での奏楽の楽器としては物足りないかもしれません。電子ピアノやシンセサイザーを導入するのも良いかもですね!音量が調節しやすいですし、会堂のどこに座っても適切な音量で聴こえさせることが可能。
音響を整えるのには、プロの知恵と技術に頼るのも良いと思います。(2024.4 追記)


④テンポ、音価等
前奏はほんの少しだけ速め。歌い出しの前でゆるめ、ゆっくり目から、しかしはっきりとスタートします。
高齢の方も多いので、テンポは基本的にはゆっくり目です。
フェルマータや、自然と伸びたり縮んだりするところは、楽譜通りではなく会衆に合わせます。
リズムも同様。楽譜とは違っていても、会衆に合わせます。
合わせつつ、ばらばらにならず一致に導けるように会衆の歌声を良く聴きながら微調整。

ヒムプレイヤーを使用してる教会も多いと思うんですが、その場合もテンポを落とすことでかなり歌いやすくなるかと思います。ヒムの標準のテンポはかなり速いです不安

3/4、4/4、6/8が主ですが、メロディを構成してる音符たちの音価によって雰囲気や歌い易さがだいぶん違います。
たとえば、四分音符が多い3/4でテンポよく弾くとかなりせかせかした印象になりますし、6/8で四分音符が多いと、ゆっくり弾くとかなり間延びしてしまい、どんどん遅くなっていってしまいますガーン
楽者自身が歌ってみて、それよりほんの少しだけ遅めくらいがちょうど良いかなあと感じます(弾いてるうちに速くなってしまうことが多いので…)。(2024.4追記)

⑤調
ご高齢の方が多いので、ほとんどの曲を何音か下げて弾きます※。
目安としては、真ん中のド(C4)の1オクターブ上のド(C5)より上の音があまり出てこないように、調性を決めています。
例)新聖歌2 「たたえよ救い主イエスを」 新聖歌に載っている楽譜はAs-durですが、私はいつもG-durあるいはF-durで弾いています。

ただ、低い方のキィが多い曲、高めの曲、一番盛り上がるところだけが高い曲、等々それぞれに特徴があるため、曲全体のテンションも考えつつ。

楽譜の探し方
インターネットで楽譜を探す時のコツは、原曲のタイトルで探すこと!結構出てきます。
『MuseScore』など電子楽譜のサイトで、原曲タイトルで探して、移調してしまうのがおすすめです。私は移調した楽譜のファイルを作ってました!

あと、調性記号(♯、♭)が多いと、途端に弾く難易度も上がって緊張しますよね…
私の場合、そういう曲は、少し下げて調性記号が少なくなっている楽譜を探して弾いています。

例)
新聖歌252 「安けさは川のごとく」
(英語タイトル When peace like a river)
新聖歌224 「ああ驚くべきイエスの愛よ」
(英語タイトル Wonderful Grace of Jesus)
新聖歌201 「イエスはわがいのち」
(英語タイトル Jesus is all the world to me)
新聖歌386 「ナルドの香油」
(英語タイトル Love’s offering)
など

ヒムプレイヤーや電子ピアノの場合は簡単に移調ができるので、現代の教会の出席者の年齢の平均を考えると、常に♭を2つくらい押しても良いかもです。(2024.4追記)


⑥アレンジ
前奏や1回目は、会衆が迷ってしまわないようにほとんど楽譜通り、もしくはコードや雰囲気は変えずシンプルに弾きます。

フレーズの終わりに長めの伸ばしがある場合(3拍以上の伸ばし)は、テンポが分からなくならないように、刻みの音を控えめに入れます



分かりやすいよう、大袈裟に入れています笑い泣き

2番以降は基本的には自由にアレンジしています。歌詞にインスピレーションされてアドリブでアレンジをします。
というのも、前以て「アレンジの練習」をしてしまうと、そこに固執してしまって、会衆の賛美の方向性を感じて対応することがしにくくなると思うので。
あくまでも、自分の演奏は「会衆が神様に捧げる賛美を導くもの」という立ち位置を忘れない。
と言いつつも、その時にいろんな引き出しから音楽を出せるように、練習時は色々なアレンジをしてみたり、YouTubeなどで色んなアレンジを聴いてみたりします。

私の場合、楽譜記載のコードにとらわれず、旋律に合わせて割と自由にコードを変えて奏楽をしています。
これ、会衆の中にハモれる方がいらっしゃるとき、また他の楽器と合わせる時は禁忌です🤣
多人数での奏楽では「楽譜」の共通認識がとっても大切なので、印字された楽譜通りに演奏する必要はありませんが、同じ楽譜を共有しなければなりません。(コードやリズムなど変える時は打合せ必須です!)





歌詞の理解はとっても大事です。
そもそも、歴史的にも、讃美歌は、聖書のことばや教理を音楽に合わせて歌うことがとても大切な意義です。もちろん、近年は証しや賛美の意味もふんだんに含みます。
歌詞の意味をよく吟味し、喜びや嬉しさ、悲しさ虚しさ、安らぎや、早急さや、
あるいは動詞や、四季や自然…そういったことばを、音で表現できれば、とても良いと思います。(2024.4追記)

⑦主旋律を弾く
有名な曲であれば、旋律を弾かずにアレンジすることもありますが、基本的にはずっと右手は主旋律を弾きます。
特に、歌い慣れていない曲の時は和音を少なくして、タッチを強めにはっきり弾いてさし上げると会衆の声が揃ってきます。

⑧後奏
通う教会では、特に「新聖歌の何番」というように決まっていないので、その日の礼拝への応答として、賛美歌の一部を弾きます。
メッセージに関連した曲、最後に賛美した曲、ハレルヤ、アーメン、、、色々です。
多いのは
「栄光イエスにあれ」
「主は御座におられる」の最後ハレルヤの箇所
「神の国と神の義を」
「ハレルヤ」
「主よわれらを祝し」の最後アーメンの箇所 など。
祈られる方が多そうなので、なんとなく、通常よりは長めに弾いてます。

祝祷の後、新聖歌59のアーメン三唱やアーメン四唱を歌って応答とされる教会も多いでしょうか。
前奏がないと、「音程が分からない」「入るタイミングが分からない」「テンポが分からない」などの理由から、なかなか揃うのが難しいかも知れません。
また、祝祷の前後から、不安や緊張でそわそわしてしまうのもあまり好ましくないですよね。
ですので、短めに前奏を入れると良いと思います。(2024.4追記)

例)


この記事ではここまでにしたいと思います照れ



奏楽者がしっかり準備をし、自信を持ちその日ささげる賛美をリードしていけると、
テンポや盛り上がりも自然と揃い、会衆も生き生きと賛美できるようになってくるはずです‼︎
会衆のみなさんは、ピアノに合わせて心を込めて歌われます。
主に向かって心が一つになる感覚を、弾いていて感じられるところまでいけると最高ですよね。

それぞれの教会で特色やそれぞれの課題はあると思いますが、
とにもかくにも、心込めて、主だけを見上げて、賛美したいなぁといつも思います。
唯一賛美を受けるべきお方に向かって、自由に自分らしく、最高のものをささげられますように。


祝福をお祈りいたします!


連絡先
手紙momokla.1205 アットマーク hotmail.com
各種SNS
Instagram 



X(旧Twitter)

https://x.com/momokla1205?s=21