こんばんは。
今日はいろいろありすぎて、
あたふたあたふた。
私はどうしちゃったのかな?の出来事さえあり、
周りにご心配をおかけしました。
すみません。
業務連絡でした。。。
さて、話は西表島に戻ります。
西表島でこの時期に欠かせない物。
それは、、、、、サトウキビ。
12月から3月いっぱいは、サトウキビの最盛期なんです。
離島の農業って興味ありますよね?
サトウキビは、森山良子さんの「ざわわ」のイメージです。
ナイトツアー前に一仕事してしまいましょう。
サトウキビを4ヘクタール栽培している高田さんの畑にお邪魔しました。
2メートル以上のサトウキビ畑。
長靴と手袋をして作業です。
使う道具はこちら。
サトウキビはハーベスターという機械でも収穫しますが、
葉っぱなども入ってしまうと味が均一にならないので、
主力は手刈りなんだそうです。
大変な作業です。
レクチャーを受けながらサトウキビ収穫、
まずは斧で、根っこ近くを「グサッ」と切り倒すイメージで。
「ハァッツ!」と切り込んだら
「急にやっちゃダメ!ハブがいるから!」って、、、
え?
ハブと聞いて急にたじろぐ大桃。
蛇が大嫌いなんです。
しかも、西表島のハブは枯れた葉っぱみたいに、
ベージュなんですよ〜。
怖過ぎる。
草むらにハブが居るので、根っこの周りをガサガサして、
いないと確認してから、根っこを狙う!。
とったど〜。
根っこ近くの茎の葉っぱを取り除き、
上の方を切り落として、完成。
炎天下の重労働です。
喉が渇いたら
根っこの茎を剥いて(根っこ近くが甘い)
ガリガリしごきながら水分補給。
甘ーい。
爽やかな甘みで、
ポカリスエットより少し甘いくらいな感覚です。
本当に生き返ります。
これを軽トラに積み込み
製糖施設へ。
今回は、製糖まで体験出来る、
「猪狩家(かまいとーや)」さんの工房へ。
サトウキビを圧縮してジュースにして
じっくり煮詰めて、
型に入れて(カレーじゃないよ)
温かいうちに切る。(カレーじゃないよ)
これで、出来上がりです。
沖縄は強烈な台風がやって来る場所ですから、
丈夫な茎を持つサトウキビが適作なのです。
他の作物では代わりがきかないと、高田さん。
西表島にとってサトウキビは現金獲得の作物であり、
生きる源なんです。
毎年、サトウキビを粗糖にして出荷するときは、
船が無事に着きますようにと祈願してお清めし、
出荷をお祝いします。
八重垣毎日新聞(1月11日付け)で初出荷が一面トップでした。
この地域のサトウキビは和菓子の老舗「とらや」の
「おもかげ」という羊羹につかわれているそうです。
この羊羹大好きです。特に小口タイプ。
和菓子を支える黒糖は、西表島で作られていたのですね。
サトウキビはTPPでも除外対象になっていて、
日本の農業を守るために必要な作物です。
後継者不足が言われますが、若い人に守ってもらいたいですね。
「猪狩家」で手作りされた黒糖はネットでも買う事ができますよ。
産地に行って現場でお話を伺うと、
見えないものが見えてくる。
実感が湧いて来ます。
知識では知っていても、本当に知るというのは、
体験し、実感して、深く刻み込まれる。
TPPでは、お米だけでなく、サトウキビのことも想像してみてくださいね。
貴重な体験をありがとうございました。