先日、人生で初めてのジャズ・セッションに参加しました。

 

 

私はソロピアノ志向なので

「セッション」をやってみたこともありません。

 

 

ジャズサークルの定例会も初参加で

何をするのかもよくわからないので

何の準備もせず

「一回、どんなのか見に行ってみる」

だけのつもりで、

 

今回は

自分が演奏するつもりなんて、まったくありませんでした。

 

 

 

 

でも

隣に座ったサックスの方が

「せっかく来たんだから、

鍵盤にさわらないで帰るなんてもったいないよー」

 

と、盛んにそそのかしてくださって

だんだん、その気になってきてしまいました。

 

 

「今日はソロは弾けないですよー

アドリブなしですよー

ちょこちょこっとハーモニーをつけるだけですよー」

 

 

などと言えたのは

ギターもサックスもいてくれたからで

本当にメロディもイントロもエンディングも

全部周りにお任せしまして

 

私のやったことと言えば

コードを弾いていただけなんですが・・・

 

それでも、とりあえずセッションは

成り立ってしまいました。

 

 

どさくさでしたが

人生初セッションができて

うれしかったです。

 

 

お店のオーナー兼ピアノの方いわく

 

「私も初めての時は

ハーモニー付けただけやったよ。

 

こういうセッションではね

弾き過ぎるのは

かっこ悪いんやわ。

 

ピアノの人は特に

自分が弾こう、弾こうとがんばるんやわ。

弾かなさ過ぎくらいが

ええんやわ」

 

とのことです。

 

確かに。

 

ピアノという楽器は

ベースもメロディもハーモニーも

すべてまかなえるので

こういう場面でもついつい

「やり過ぎ」てしまいがちになるんですね。

(今回の私は、「弾かなさすぎ」でしたけど)

 

 

楽器のことはさておき

 

ほとんどの人は

小さい時からずっと

 

良い結果を出すこととか

人の役に立つこととか

自分が活躍することとか

人の足を引っ張らないこととかを

求められてきて

 

 

あんまりうまくできないけど

周りの人に助けられながら

まあまあ何とかやれて

けっこう楽しかったよー😊

 

っていうような経験が

あんまりないような気がします。

 

 

けっこう楽~💕に生きてる私ですが

「そんな経験が思い当たらん・・・」

と気づいてちょっと驚きました。

 

基本的に

「自分の力を最大に発揮したい」

「自分にどんな可能性があるのか楽しみ」

って思っているんですね。

 

 

やっぱり満足できる演奏はしたいし

それを目指して

練習したり工夫したりすること自体が

とても楽しいし

どんどんできるようになるのが喜びだし

 

自分の活躍で

演奏がもっと素敵になったら

それもうれしいけど

 

 

たくさん助けてもらって、甘えているのも

自分にとっては新鮮な体験でした。

 

 

がんばるのをやめよう、

力を抜こう

 

って普段から言っているんだけど

まだまだがんばっちゃってるんだなーと

気づきを得られた体験でした。