「電話するね」
彼は確かにそういった。
時計は12時をまわったというのに
彼の言った電話は一向にかかってこない。
彼は、アタシと友達なわけだし
アタシがこんな風に電話をまっているなんて
知らないだろう。
気がついてもいないはずだ。
おかしいな?
携帯・・壊れてないだろうか?
不安になってネットをつなげてみて
携帯が壊れていないって事を確かめる。
にぎりしめて、
いつ、彼からの電話がなっても
間違いなく受けれるように
アタシは待っていた。
やっぱり、また不安になって
携帯をいじる。
「あぁ、やっぱり壊れていないや」
これならばいっそ、壊れていたら
あきらめもつくのにと
内心ココロの中で思う。
電話がかけられない何かが起きたのだろうか?
今度は彼側に何かおこったのでは?と
不安になっていく。
それにしたってメールくらいしてくれても
いいじゃないか?
アタシはメールを送ってみる。
返事は一向にこない。
彼は決してアタシの彼氏ではないから
アタシは電話をかけてこない
彼に対して怒る事もない。
そんな束縛をする相手でもない。
だけどね。
結局のところ、
電話もメールもこないってことは
それほどアタシには
興味がないって事だ。
どっちかといえば
全く女としての興味は皆無ということだ。
好きだったら電話だってメールだって
約束は一番に守るし
さっさとお返事なりするし
答えは見えているものだ。
またしても、運命の相手はこの人ではないんだと
あきらめに似た気持ちを秘めながら
眠りにつく。
もう、電話もメールも
こっちからするのは
やめようかな~と思う。
・・傷つくくらいなら
何もはじまらないほうが・・マシ。
そう、アタシは昔からこんな風に生きてきた。
だからかな?
付き合いだすきっかけは
そういう部分のマメな人だったりする。
当たり前にメールをくれて
当たり前に電話をくれる。
それだけで、アタシは
そばに居てくれてる気がして
安心感を覚えだす。
簡単なやつといえばそうなんだけど
どれだけマメかってのは
結構アタシの中でウエイトが大きい。
そのくせ、アタシはアタシの好きな事に
夢中になると、つい、うっかりそっちが優先的になるので
あまりいえないっちゃ~いえないんだけどね。