さて、フェイスブックにも書いたのですが、私はサプリメントの是非を尋ねられたら肯定派です。現代人の食生活の理想と現実を嫌というほどみてきたので。


ただし、日米の消費者リテラシーの差は最大のネックだと思っています。


例えばニューヨークでサプリメントを扱うお店に入ると一際大きな場所をしめるのは「Probiotics(+Prebiotics,synbiotics)」「Omega3」で、これらは冷蔵保存されています。


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〔端から半分がomega3,半分がProbiotics類です〕


この2つが大きな面積をしめていることに日米の消費者リテラシーの差を感じ、毎回唸らされてしまうのです。同じ面積をしめる商品というと日本ではコラーゲンでしょうか…


東京といえどまだまだProbiotics,Prebiotics,synbiotics,omega3は「なにそれ?」という認知度だと思います(ラブテリ読者は違いますねキラキラ


Probiotics(プロバイオティクス)という言葉は聞いたことがあると思います。ここで復習してみましょう。
Probioticsとは…「腸内フローラ(腸内菌叢)のバランスを改善することにより人に有益な作用をもたらす生きた微生物」(英国の微生物学者Fullerによる1989年の定義)のことです。


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私たちの体重の1kg~1.5kgは腸内細菌の重みです。
種類や働きについてはBaby Bookで詳しく特集してありますので、割愛しますね。要約すると、Probioticsとは「腸内細菌のバランスを整え、腸内の異常状態を改善し、健康に良い影響を与えてくれる生きた微生物のこと」です。


それらの微生物を含むヨーグルトや健康食品もProbioticsと呼ばれています。
ぬか漬け、納豆、味噌なども植物性乳酸菌(ラブレで有名ですね)といい、酸に強く腸まで届くProbiotics食品です。


そして、初めて聞く方も多いかたもしれませんが、Prebiotics(プレバイオティクス)とは、Probiotics(プロバイオティクス)の働きを助ける物質のことです。オリゴ糖類や食物繊維などがその代表的なものです。


つまり、ProbioticsとPrebioticsは一緒に摂ることが望ましいとうことですね。


ということで登場したのがsynbiotics(シンバイオティクス)です。
ProbioticsとPrebioticsが一緒になったものですね。
Probioticsによる腸内環境改善•向上効果が強化されたものとでもいいましょうか。


synbioticsは医療現場でも使われていて、※短腸症の患者にシンバイオティクスを投与した結果、有害菌の菌数が減少し、全身の栄養状態が改善されたという臨床報告があるそうです。


これらProbiotics,Prebiotics,synbioticsはヨーロッパでも根強い人気があります。日本ではヨーグルトで摂る方も多いようですが、商品に含まれる菌と自分の腸内細菌叢に棲んでいる菌が必ずしも一致するとは限りません。


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ですので、腸内環境が良くなった実感が得られないのであれば、他の商品を探してみることをおススメします。


あるいは有益菌にパワーを与える発酵菌エキスやオリゴ糖を定番にするとか。Probiotics,Prebiotics,synbiotics,omega3,さらに日本女性にはFe(鉄)も推奨します。これらは体内で作り出せないから。


こうしたアイテムのスペースよりコラーゲンが棚をしめるのはやっぱりおかしいと思うので、日本でサプリメントを説明するのは難しいと感じる日々ですsei Probiotics,Prebiotics,synbioticsに関してはラブテリブック②でも特集予定ですので、リリースをお待ちくださいませキラキラ


※ヤクルト中央科学研究所website