「最近、男性の貧血が増えていませんか?」


女性誌に掲載予定の記事をチェックをしながらおもむろにそう切り出したのはLuvtelli Tokyo&NewYorkの管理栄養士で「タニタとつくる美人の習慣」にも登場した山下かほり先生。

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特定保険指導の仕事も担当しながら、ここのところ男性の貧血が増えていると感じたという彼女。Exactly, you are right !!


貧血は女性の病というのも過去の話。


一般的に男性は月経がないので貧血になりにくいと考えられていますが、出血や鉄欠乏性貧血の原因はなにも月経だけに限ったことではありません。食生活はもちろん、大反響だった昨日の「遅発型フードアレルギー」しかり消化器官の健康状態しかり、食べることは万人に共通していても、肝心な “ 消化吸収 ” にはけっこうな個人差があります。


それに、男性にも出血血が起こる病はありますよね。
例えば、日本人の三人に一人ともいわれるはその代表格!


目に見える出血とは別に顕微鏡レベルの出血もあり、微量ながらも血を失っていることになります。はたして痔と診断された方々は貧血を意識してタンパク質やビタミンB6、B12、葉酸、亜鉛、鉄分など、造血の栄養素を摂取できているのでしょうか?このあたり日本に臨床栄養外来がないことが大変悔やまれます。

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[血液をつくるためにもバランスのよい食事が大切です]


貧血を放置すれば鉄欠乏性貧血のリスクが高まり、うつ症状や慢性疲労を招くことも(米国では臨床栄養士に食事のカウンセリングを受けないと保険が下りなかったりします)健康診断で隠れ貧血までは突き止められないですし…!あぁジレンマ。


また、痔だけでなく、ストレスフルな現代人に多い「十二指腸潰瘍」「過敏性大腸炎」のように病が原因の出血も考えられます(とくに男性の貧血は重篤な病が隠れていることも)。ひと昔前のように、“ 貧血は女のもの ”と決めてかかることはできません。


女性であれば、痔と月経が重なれば相当な出血量血に!
食事のケアに加えてヘム鉄の摂取は絶対条件といえますね。


疲れやすい、うつっぽい、寝起きが辛い、頭痛がする、肌のくすみやクマが気になる…食事が私たちに与える影響は本当に大きいということを、これからも地道に発信し続けたいと思います。


さ、明日は Luvtelli の朝活では初めての「大人の社会科見学」です♡ 雨がやみますように。


モモ