直前のお知らせになってしまいましたが、東京大学教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センターが研究会を開きます。

 12月3日(金)午後7時から(2時間)、オンラインでの講演です。

 講師は、独立行政法人四国こどもとおとなの医療センター児童心療内科医長の牛田美幸先生のチームの皆さん。

 牛田先生は昨年同研究センターにて行われた私の講演『学校によってつくられる発達障害』にもご参加くださり、その後、牛田先生の講演も行われ、今回は2度目のご登壇です。

 当日は、親御さんからの相談にも乗る予定のようです。

 私も聴講させていただきます。興味のある方はぜひ。

 詳細は以下の通りです。(研究会からのメールを添付します)。

 

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日時 2021年12月3日午後7時から9時

題目:「心を見る場」をつくる

講師:牛田美幸・清水小百合・望月アン

申し込み先:https://select-type.com/ev/?ev=rRd-9m53mso

 

 牛田先生のチームは、「親プロ」というプログラムを開発し、なかなか治らない激しい癇癪、暴言や暴力、こじれてしまった親子関係等を修復するための、具体的な方法を指導しています。

 近年、規律が重視され、家庭でも学校でも、細かく子どもを管理することが求められます。思ったように動かせない子どもは「発達障害」と見なされる流れがあります。

「でも、」と牛田先生たちは言います。

「子どもは本来よくなりたい生き物。そこの部分を大切にするには、その子の心を見ることが大切なのです。」

 牛田先生たちはさらに続けます。

「心を見ることができたら、どんなに楽か。それができれば、問題は、すごくシンプルなことに気付くはずなのです。」

 見えない管理の網の目が張り巡らされた現代社会の生きづらさに起因して子どもたちの「障害」が増やされてしまっているのだとしたら、敢えて大人が変わり、子どもの心を丁寧に見とっていく「場」をつくっていくことが、「障害の社会モデル」としての挑戦なのだと思います。

当日は、ご参加いただいた皆さんからのご相談をうかがいながら、親プロの考え方を具体的に紹介していただきます。

「心を見る」取り組みを、皆さんのそれぞれのご家庭、職場ではじめていただくきっかけになればと思います。