さまざまな向精神薬を服薬し、当然のことながらさまざま薬の副作用を経験した女性。転ぶこと20回(救急搬送も20回。病院に記録が残っています)。後頭部を強打したり、眼窩底骨折したりで、このままでは薬に殺されると(服薬への嫌悪感もあり)、この2月にベンゾを一気断薬したそうです。

その影響(かどうか証明できませんが)、ベンゾの離脱症状としてよく現れる「筋無力症」に似た症状に見舞われ、4月、5月の茶話会には杖をついてなんとか歩いて参加されましたが、その後、急速に症状が悪化して、7月の711には車いすで厚生労働省まできてくれました。その後、外出もままならなくなり、ほぼ寝たきりの状態となってしまったそうです。

体調のあまりの急激な悪化のため、「そのとき」に備える間もなく、現在にっちもさっちもいかない状況です。一人暮らしで、頼れる肉親はいないとのこと。

生活保護は受けていますが、その他の支援は一切なし。

ベンゾは30年間飲んだといいます。

現在の状態の原因は何なのか。

このような状態ですから、(服薬の影響もあり)、栄養状態は良くありません(そのため現在栄養療法は受けているとのことです)。栄養不足も原因の一つなのか? それともやはりベンゾ(抗うつ薬も)の離脱症状ととらえるべきなのか? あるいはまったく違う病気なのか(たとえば慢性疲労症候群とか?)

 

 じつはベンゾに詳しい(数少ない)医師の受診の予約がようやく取れました。が、一人で都心まで出かけるのはとても無理。結局、私が迎えに行き、そのままクリニックに連れていくことになりました。が、こうした援助はそうそう続くものではありません。

そもそもベンゾの後遺症として筋力の極端な低下という症状(こういう話が最近特に多いです)、それがベンゾのせいと証言してくれる医師もなく、かといって、他の検査をしても何も異常は出てこないかもしれません。ということは、どんな診断も出ないまま、彼女はどうしたらいいのでしょう。この症状は、どうしたら治せるのか、治らないとしたら、どんな支援が受けられるのか?

一応、市役所の福祉課の人とつながったようですので、その方との相談が最優先かもしれません。

その後は、例えば、神経内科等を受診して、原因・病名はともかく、現状から「介護認定」が受けられれば、ヘルパーサービス等が受けられます。

 

ともかく、向精神薬断薬後の症状に関しては、福祉の利用にも高いハードルがあります。

さらに、「精神科受診歴」という情報はおそらく市役所で「共有」されることでしょう。実際、そうした立場から訪問看護を受けて、非常に屈辱的な扱いを受けたという人もいます(もちろん、看護師それぞれの能力、人柄によりますが)。精神科というだけで差別的な扱いを受けることはしばしば耳にします。

そのことも、公的支援を受けることから当事者を遠ざけてしまう要因になっている場合があります。

一人暮らしで、薬の影響から、同様の状況に陥った方もいるかもしれません。何か知恵があったらお伝えください。

 

 ともかく、明日、通院同行をしますが、その医師がどのような診断書を書いてくれるか(残念ながら、心療内科医でもなく、神経内科医でもありませんが)。医師の見解を聞いてきます。また、ご報告します。