京都で整体院を開院している伊藤伸一さん。

 http://y-i-seitai.com/

 

 このページを見ていただければわかりますが、実は壮絶な体験をされています。

 10種類、17錠もの向精神薬を毎日飲んでもうつや不眠には効果がなかった。

 今では薬をすべてやめて、自身の体験から、整体院を開くまでになりました。

 伊藤さんのたどった道を紹介します。(伊藤さんにお願いしたところ、詳細に体験談を書いてくださいました)。

 

 ◎私の体験談

 

私は、京都市で、「うつ・不眠」専門の整体院「無痛整体未來堂」を運営しています伊藤伸一と申します。この体験談をなぜ書こうと思ったかは、別に当院を宣伝してもらおうとかではありません。私自身が、精神薬の薬害に苦しみ、人生の大事な20、30代の大切な時期の多くを失いました。しかし、これからは、自分を苦しめた、うつや不眠で悩んでいる人を一人でも救いたいと思い、この整体院を開業しました。

 

私がこれまでに付けられた病名

うつ病、不眠症、発達障害(ADHD、アスペルガー症候群)、双極性障害Ⅱ型、てんかん、自律神経失調症、神経症、適応障害

 

私は、幼少期から身体が弱くて、母親とよく小児科に行っていました。小学校3年生まで、習い事をたくさんしていて、そのストレスか分かりませんが、給食を食べると気分が悪くなり、よく嘔吐していました。だから、先生の前でいつも給食を食べていました。3年生の終わりから、母親に野球をしたいと言い、近くの少年野球に入れてもらい、習い事も学習塾以外はやめました。それから、身体は強くなり、給食も嘔吐せずに食べられるようになりました。中学、高校、大学時代は、部活は野球をして、友達もそれなりに沢山いて、楽しい青春時代を過ごしていたと思います。

大学の就職活動で、公務員試験に全敗して、それから就職活動をして3つ内定を頂き、そのうちの1つ、〇〇病院の事務職で働くことを決めました。

平成15年4月に入社し、最初、〇〇部署に配属され、与えられた仕事をそれなりにこなしていました。上司から怒られることもありましたが、ま、それなりに仕事をし、週末も友人と遊んで楽しい1年目だったと思います。

社会人2年目の平成16年の夏あたりから、仕事の人間関係や、自分のしたい仕事は、本当にこれなのかなど、色々悩むことになり、ストレスで不眠になりました。

それで、デパスを飲んで寝ていました。当時は、デパスに依存性があるなど教えてくれる方はいませんでしたし、そこまで薬が怖いものだという認識はありませんでした。

平成16年の10月、仕事で夜遅くまで仕事をしていて、上司に色々怒られてしまい、自分の中で限界が来たんだと思います。カルテ庫にカルテを返しにいったら、涙がとまらなくなり、自分で、これはうつ病だなと思いました。病院で働いていたので、それなりの知識はありましたので、次の日に自分で、近くの総合病院に行き、そこで、うつ病だと診断され、3か月の休職の診断書をもらいました。

診察中、ずーと泣いていたのを覚えています。そのときは、薬を飲んで、休めばよくなると思っていました。でも、今から考えると、安易に病院なんか行かずに、仕事をやめて、自宅で療養していたら、勝手に良くなっていたと思います。薬なんか必要なかったと思います。

最初に行った総合病院は、あまり評判が良くなかったので、姉の紹介で、自宅から10分くらいの心療内科に変わりました。その先生は、本も書いておられ、京都では有名な精神科医の方でした。だから、私も信頼しましたし、両親も先生の言うことを聞いたら、良くなると思っていました。

でも、この先生は、とんでもない多剤大量処方の先生でした。この先生のせいで、私の人生は終わりかけたと思います。今、この病院の前を通るたびに、すごくしんどくなります。

 

初診から2か月で9種類15錠を服用

私がどのような過程で、多剤大量処方になっていったかを述べていきます。初診時の処方はこんな感じでした。

平成16年10月13日

レスリン25mg 1錠

ロヒプノール2mg 1錠

今から考えると、初診にロヒプノールを処方するお医者さんは、申し訳ないが、藪医者です。そのときは、ロヒプノールが最強の睡眠薬なんて思いませんでしたし、依存性があるなんて説明もなく、この薬を飲めば、必ず良くなると思い、飲んでいました。

平成16年10月20日

ダルメートカプセル15mg 1錠

トレドミン25mg 1錠

ドグマチール50mg 3錠

コンスタン0.4mg 3錠

プルセニド 2錠

初診から1週間しかたっていないのに、薬の量が5倍になっていました。副作用で便秘にもなっていたようです。

平成16年12月22日

ドグマチール50mg 3錠

コンスタン0.4mg 3錠

ザジテンカプセル 2カプセル

ポラキス 2錠

ハルシオン 1錠

レスリン 1錠

ダルメートカプセル 1カプセル

コントミン 1錠

アモバン 1錠

初診から2か月で9種類15錠を服用していました。副作用で頻尿がでていたのかなと思います。このときは、コントミンが統合失調症の薬だとか何も知らず無知でした。これだけ飲んで、状態が安定したのかよく覚えていませんが、平成17年の1月から職場に復職しました。

 

平成17年1月に職場復帰して、もう前の職場には戻りたくないと言ったので、3か月間、〇〇部署というところで働きました。そこの上司はすごく良い方で、残業もなく、精神的には落ち着いて仕事ができました。

平成17年4月から、また別部署に移りました。そこは、ものすごく忙しい部署で、大変でしたが、薬は飲んでいるものの、仕事は結構、楽しくやっていたような気がします。仕事への自信を失いかけていましたが、自分も仕事が出来るんだと思い、上司からもそれなりに認められていたような気がします。その時の処方歴が1つだけ残っていました。

コンスタン2錠

トリプタノール2錠

ハルシオン2錠

デパス2錠

随分減りましたが、ベンゾジアゼピン系だらけです。この当時もベンゾジアゼピン系のお薬について、無知でした。

平成18年あたりから、仕事の負荷で、不眠がどんどん強くなり、体調不良が続いていました。休職復職も何回も繰り返していて、もうぼろぼろでした。大量の薬を飲んで、平日残業ばかりして、週末は、お酒ばかり飲んで、この当時のことはほとんど覚えていません。

朝も起きれず、普段は自転車で仕事に行っていましたが、タクシーでよく出勤していました。仕事をやめたいと主治医や両親に言っていましたが、うつの時に、大事なことを決断するのは良くない、うつは薬を飲みながら、うまくコントロールしながら生活するんだということをよく言われ、とりあえず、根性で仕事に行っていました。

平成18年4月28日の処方

トリプタノール10 3錠

コンスタン3錠

トリプタノール25 2錠

ハルシオン2錠

ユーロジン2錠

デパス2錠(頓服)

ハルシオン2錠(頓服)

平成20年

リーマス3錠

リボトリール0.5 3錠

リボトリール1 1錠

ハルシオン2錠

ベゲタミンA 1錠

トリプタノール2錠

デパケン1錠

ロヒプノール1錠

レンドルミン2錠

イソミタール0.3g

ラボナ1錠

ダルメートカプセル 1カプセル

平成21年7月31日

リーマス200 3錠

リボトリール0.5 3錠

テグレトール1錠

コントミン1錠

ベゲタミンA1錠

リボトリール1 1錠

テグレトール1錠

ハルシオン1錠

ロヒプノール2錠

レンドルミン1錠

デパス1錠

イソミタール0.3g

ラボナ1錠

他、頓服あり