久しぶりに離脱症状について書きます。

 1月7日、横浜で開かれたリッチーさんの会に、これまた久しぶりに参加させていただきました。

 なんと出席者の多くが「断薬」されている方たちでした。もちろん、まだ離脱症状を抱えての参加ですが、これはある意味、すごい人たちの集まりでもあるかもしれません。

 減薬が進まないという方も多いなか、なんといっても断薬済み……ここに至るまでの心身の痛み苦しみ、まだ続く症状との闘いは、みなさんそうしたものを乗り越えつつある者として一種「同志」のような雰囲気を醸し出していました。

 

 ブログを読んだ方からときどき聞くことは「断薬成功談はないんですか?」ということです。いやいや、あるんですよ。ブログにもちゃんとそういう体験談は書いてある。

 でも、目に入らないのか。嫌なことばかりが目について、頭に残ってしまうのか。それも離脱症状の一つなのかもしれません。

 離脱症状にはさまざまな症状があります。予想もしなかったような症状。生命の危険さえ感じるような症状。そういうときはやはり焦ります。パニックに近い状態になってネットを検索しまくることと思います。

 で、あまりいい情報が出てこない……。ますます不安になる……。

 

 昨年の暮れから今年にかけて、何通かのメールをいただきました。

 数年前にメールをいただき、離脱症状を訴えられていた方たちからです。

 しかし、うれしいことに、そんな状態も最近ではかなり改善し、服薬前と同じような生活が送れるようになった、と、偶然と思いますが、そういう内容のメールが続きました。

 みなさん年の瀬、あるいは新しい年を迎えて、一つのけじめとして、私に報告をしてくれたものと思います。私もたいへんうれしい気持ちになりました。

 で、離脱症状緩和のため、何か特別なことをしたのかと訊ねると、特にそういうわけではなく、やはり必要なのは「時間の経過」ということです。

 現在離脱症状で苦しい人にはがっかりかもしれません。こうすればすごくよくなった、そういう情報をみなさんほしいのは痛いほどわかりますから。

 でも、「時間の経過」でよくなっていくのです。今はつらいかもしれませんが、時間が経てば、少しずつ少しずつ改善していくのです。

 ただ、そう思うのには、やはり情報は必要です。

 自分だけの症状ではない、多くの方が経験している症状であり、時間とともによくなっていくものなのだと信じるための情報が。それは人の意見であったり、専門的な勉強をすることで理論武装することであったり、何かの療法にのめり込むことであったりするかもしれません。何がよくて何がよくないのか、私にはわかりませんが、人はやはり孤立しては危ういです。

 だから、リッチーさんのような会が必要であり、茶話会もぼちぼちながら再開ということになりました。

そして、「時間の経過」を待つための「時間稼ぎ」も必要です。会がそういう機能を果たす場合もありますし、絶対的な効果はなくても、少しでも楽になる方法、あるいは考え方もあると思います。

以下、最近受けた相談です。皆さんのお知恵を拝借させてください。

 

離脱症状……吐き気についての情報

 抗うつ剤二種類とベンゾ系睡眠剤を断薬して、離脱症状が出て3ヶ月経過し、現在、吐き気、胸痛などが続いています。

服薬期間はおよそ3年。飲んでいるあいだは体調が悪くなる一方でした。

 現在、一番困っている症状は、やはり吐き気がすごいこと。動くとムカムカするので、じっと動かず、耐えているとのことです。

 吐き気がこれほど続くことはありますか。

 経験者がいましたら、お知らせください。もし緩和方法などあれば合わせて教えていただけると助かります。

 

離脱症状……不眠についての情報

 これは離脱症状の中でももっとも多い症状です。

 もう絶対に眠れない……!

どうやって乗り越えましたか。「時間の経過」はわかっているけれど、それだけではあまりに辛い……。実践できること、気の持ち方、考え方などあったら教えてください。

 

離脱症状……筋肉の痛みについての情報

 これもベンゾ系薬物の減断薬には出てくる離脱症状です。

 線維筋痛症と診断されている人も多いようですが、治療薬に抗うつ薬(リリカを処方される人もいます)が使われます。これでは何のために減断薬したのかわからなくなりそうですが、痛みはやはりつらいです。

 またこれは「時間の経過」でよくなるものなのかどうか……。

 体験者の方、ぜひご意見を聞かせてください。

 

離脱症状……遅発性ジスキネジアについての情報

 遅発性口舌ジスキネジアを発症したものの、4年半たった今、かなり症状が改善したという報告を受けました。

 ヨミドクターの医療相談では、遅発性の場合、改善はなかなか難しいとの回答があります。

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20151219-OYTEW48357/

しかし、特別なことをせず、「時間の経過」で改善することもあるということです。

 体験者の方がいましたら、どうぞお伝ください。

 

 その他、「え、こんなのも離脱症状?」と思われるものがありましたら、伝えてください。

(情報共有のためコメント欄にお願いします。)自分だけと思っていた症状が、他の人にも経験があると知ることで少しだけ安心できるようになるかもしれません。