前エントリーのお願いにおいて、かなりの数のメールをいただきました。

 発達障害に関して、相当数の情報が集まりました。ありがとうございます(今後も受け付けていますので、よろしくお願いします)。


 

ところで先日、当事者でもあるリッチーさんと(ソラナックス20年、断薬済み)、リッチーさんが電話をかけて会うことが可能となった厚生労働省の方に「向精神薬の依存」についていろいろお話をさせていただく機会を得ました。

 詳細はリッチーさんのブログをご覧いただければと思います。

 http://ameblo.jp/aaa2806899/entry-12147624344.html


 それにしても、そもそもの話、向精神薬に依存があったり、減断薬のとき離脱症状が出たりするということを、知らないわけです(厚労省と言ってもいろんな部署がありますが……)。まずそこが何よりの問題だと思いました。

 依存あり、離脱症状ありきで話をすることができないのです。

 そういうものは「ない」という前提なので(精神科医の一部、そして世間のほとんども)、「ない」と言われる状態に陥った人たちは、結局どこも頼ることができず、どこからの援助も(共感も)受けられず、居場所を失います。

 主治医(精神科医)に言っても否定されるし、家族も理解しれくれないし……でも、本人は苦して苦しくてしょうがない。

 精神医療を受けた人の何割かは、こういうおかしな状況に追い込まれています。

 これは厚生労働省としてもしっかり実態を把握し、対処する必要があるのではないでしょうか。(そもそも医療でこうした状況に陥ること自体、理不尽です)。

 担当者の方には私の本(『精神医療の現実 処方薬依存からの再生の物語』)を手渡し、ぜひ読んでほしいこと、また、昨年、薬害オンブズパースン会議がベンゾジアゼピンに関する要望書を厚労省はじめいくつかの関係機関に提出している事実を伝えました。リッチーさんからは、彼が独自に集めた被害談(10日で10件がすぐに集まったといいます)について、担当者に説明がありました。

担当の方は、ともかく真摯に話を聞くだけは聞いてくれました。また、これを一つのきっかけとして、厚労省の他の部署への橋渡しもお願いしておきました。

 

 ところで、ライターという立場でコンタクトを取ると、「すわ取材!」いうことで、かなり警戒されてしまいます。が、「当事者」からのコンタクトではそう無碍な対応もできないわけです。

 顔出し、名前出しの活動はシンドイものがあるかもしれませんが、当事者の訴えを直に届けることはとても重要だし、説得力のあるものだと感じます。

 せっかくのご縁をこのままにせず、今後もしつこく厚労省には接触を続けていこうと思っています。