コメント欄に質問および、命令、脅迫的なことを書かれた人。あなたのコメントは公開しませんが、ここで少しだけ、あなたのご要望にこたえることにします。

それはもしかしたら他の方もちょっと疑問に感じていることかもしれないからです。「フリーライターかこさん」っていったい何者?


私がフリーのライターとして出発したのは25年くらい前になります。ノンフィクションのある賞に応募して、受賞したのがこの世界に入るきっかけでした。プロダクションに属することもなく、まったくの一匹狼としてやってきましたので、食えない時期もありました。金銭的にあまりいい思いをした覚えはありません。

駆け出しの若いころは、いわゆる女性誌(講談社のものが多かったです)で、料理とか、家事とか・・・その後、もっとじっくり文章が書きたいと人物ルポを志願して、それが私の担当のようになりました。女性誌のときは取材対象はほとんどが芸能人でした。人に会って話を聞き、それを記事にするという作業は今でも好きです。

また、小説家になりたいという大それた欲望を抱いた時期もありました。お金になる仕事をすべて断り、時間を作ってシコシコと、部屋で一人、あてのない原稿を何年も書き続けました。

結果は、『群像』という文芸誌の最終選考に残る一歩手前で、あえなくギブアップ。経済的理由(というかそれ以前にとっくにそれは破たんしていましたけど)、精神的理由(終わりの見えない、あまりに報いの少ない作業)、健康的理由(すっかり体を壊して、入院するはめになりました)からです。

そのあとは、再び女性誌をやったり、ゴーストライターをやったり、あるいは、農業関係の雑誌にやはり人物ルポを連載したり……。

その間、ハンセン病の問題にもかかわりました。ハンセン病とのつきあいは、フリーのライターになる前からで、以前もどこかに書きましたが、私は東京都東村山市にある全生園というハンセン病療養所の職員をやったこともあります。

そして、それに関しての著書が一冊あります。

精神医療に関しては、正直、まだ駆け出しです。私はこのブログを通して、多くの人の話を聞き、そこから何かをつかみたいと思っています。これまでのライター生活から、生の声ほど強いものはないという実感があるからです。そこにはまだどの本にも書かれていない本物の現実が存在していると思っているからです。

ライター人生においては、バブルが来ようが去ろうが、あまり関係ありませんでした。しかし、現在の出版不況はまともにその影響を受けています。フリーで仕事をやっていると、会社勤めの人がすごく羨ましかったりします。でも、自分で選んだ道ですから、文句は言いません。何も特別な人間ではありません。平凡そのもの。一つだけ平凡でないとしたら、結婚するのがやたら遅かったことでしょうか。48歳で初婚でしたから。(現在52歳、夫は11歳年上の再婚者)。このことからもわかるように、私の長所は「あきらめない」ということでしょうか。それと、根性はけっこうあると思っています。強くもないけど、弱くはない。

(以上、私の略歴をかなり奥ゆかしい表現で披露しました)



ところで、コメントを書いた人は誰か、だいたいの予想はついています。あちこちでいろいろなハンドルネームを使い分けているのです。でも、文章を読めば、同一人物だとすぐにわかります。

「就中」――こんな言葉を知ったかぶりしてわざわざ使う人など、そうそういないからです。サイエントロジーへの批判の言葉も以前どこかで書いたそのままじゃないですか。

 この人は、私が「市民の人権擁護の会」にかかわりがあるかどうか、気になって仕方がないようです。それが私を攻撃する拠り所となると考えているからでしょう。以前、私がブログにそこと関係するブログの記事をリンクしたので、よい証拠を見つけたと思ったのかもしれません。


 しかし、残念ながら、私はサイエントロジーとは一切の関係がありません。取材の過程で、いろいろな組織と関わることはありますが、それをもって、その組織との関係を云々されてはたまりません。

 もう一度いいます。私は一切関係がないのです。ちなみに宗教といえば葬式仏教くらいのものです。ですから、あちこちのブログのコメント欄に、「フリーライターかこさん」はサイエントロジー(あるいは市民の人権擁護の会)のメンバーであるというような書き込みは、今後一切しないでください。

また、「援助を受けているのでは」というコメントの言葉もありましたが、冗談じゃありません。現在はこの仕事において一銭のお金も生み出していないし、受け取ってもいません。それどころか、取材費はすべて持ちだしです。

 そもそも、自分から名乗りもせず、適当なハンドルネームのみで、他者を批判したり(このコメントは脅しのようにも私は受け取りましたが)することくらい、卑劣なことはないと考えます。どこの誰だか分りもしない人の質問に答える気も、その挑発に乗る気もありませんでしたが(これまで一切黙殺してきましたが)、へんな誤解を受けるのは本意ではないので、あえてこうして書かせていただきました。しかし、どうせまた、どこかで書かずにはいられないのでしょうね。その予防的意味も含めて、一度はきちんとしておきたいと思った次第です。

 私は、最初にも書いたように、まったくのフリーの立場で、一匹狼の立場から、なんの後ろ盾もなく、この精神医療の問題に取り組んでいます。

 そして、このブログの中で、複数回にわたってかかわりをもたせていただいた方とは、私はお互い本名でのおつき合いをしています。それが人としてのまず礼儀であり、対等の人間関係を築く基本だと思うからです。

言いたいことがあるなら、私宛メールをいただき、きちんと名前を名乗ってから、論理的に批判なり攻撃なりしていただきたく存じます。