太陽に恋をした彗星は
少しでも近づきたいと

流されていた

遠くから見えた太陽は
眩しさで溢れて

手が届くことはないと思えた

けれど焦がれた心は
考えるより先に

動き始めてしまい

太陽の近くまで
流れ着いてしまった

太陽のエネルギーは凄まじく
烈火はどのものを近づけなかった

それでも彗星は
止められない想いのまま

太陽に飛びこんだ

彗星は溶かされてしまい
跡形もなく消えてしまった

その後に
滴った雫は

彗星の泪…