最近、読んだのはコチラ下矢印下矢印ラブラブ


林真理子 /  

アスクレピオスの愛人



アスクレピオスって何ぞや…?うーん



と思ったら、ギリシャ神話に出てくる


医療・医学の神キラキラ


なんですね。  


Amazonで像も売ってたw

この、彼の持っている、ヘビ蛇の絡まる杖に注目注意!


今回は文庫本ではなく、単行本で読んだので

裏面のあらすじ写真は無し。笑



お医者さんたちの話です。



林真理子さんの作品って、


お金持ちが出てくる作品多いですよね。




林真理子さんのエッセイ等読んでいると、


そういったお金持ち達とのお付き合いも


多そうなので


「下流の宴」「愉楽にて」なんかも


そういった周りの人間観察から生まれた作品


なんだろうな〜って感じますが、


この作品もそんな感じ。



「医者以外」と結婚した、医者の娘の由美子。「中流」と自負していた我が家に、息子が連れてきた結婚相手は「下流」の女だった…テレビドラマにもなりましたね!
由緒正しき家系で超富裕層の上流階級の男性の恋愛とは…
新聞連載で話題になった作品。日本の本当のお金持ちってこんな感じなのかーとか、祇園のこととか興味深かった


「アスクレピオスの愛人」


ヒロインは、


WHOのメディカルオフィサーをしている


日本人女性の志帆子

(40代/バツイチ/恋多き女)



あのWHO(世界保健機関/国連の中の保健衛生部門)

偉い人…!


世界を舞台に活躍する、まさに国際的な


超がつくバリキャリのお医者様。




そしてその志帆子をとりまく、様々なタイプの


あるいは立場の、ドクターたち。




超お金持ちの有名美容整形外科医。


地方の総合病院経営から

都心の大きなブランド病院をも買い取り

大学経営にまで手を広げる、やり手の医者。


WHOでの短期研修を経て、志帆子の信者でもある、若き勤務医たち。



そして、そのそれぞれの妻たち…




の、人間模様と恋やら愛憎模様。



……って感じのお話です。




医者の世界の考え方や、事情、常識、関係…


そして


白い巨塔ではないけれど、そうゆうある意味


名誉とかお金とか地位とかの俗っぽい所が


しっかりリアルに描かれていて


その辺が流石林真理子って感じ爆笑キラキラ

みんなそうゆうのが好きなんだよね!



タイトルの「アスクレピオスの愛人」


っていうのは、志帆子のことですね。


医療の神様の、愛人。



志帆子の勤めるWHO(世界保健機関)のマークは


アスクレピオスの持っている、蛇の杖なんだって〜びっくり  へ〜知らんかった


            上矢印このマーク


ちょっと調べたら、WHOの他にも


このアスクレピオスの杖をロゴマークにしている


病院や医療機関は沢山ありました!!


それだけでも勉強になったわ〜キョロキョロヘビ

医療従事者にはアスクレピオスって有名なんだね



小説は、後半ぐわっといきなり盛り上がって


シリアスな展開になるので


そのへんはすごくハラハラしたけど


登場人物が多いので、ちょっとドラマが


広く浅く…になってしまった感はあったかなうーん




最後も、え、これで終わっちゃうんだ…


と最初は感じたけど、物語のテーマとか


全体の構成を改めて俯瞰してみると、


まぁこれでいいのか。なるほど。


と納得は出来ました。



何より、巻末に


実際にWHOでメディカルオフィサーをされている進藤奈那子さん


という方への取材の謝辞があり



実際に日本人女性でそんな役職に就かれている方がいるなんてすごい……びっくり


って素直に尊敬です。


実際にどんな活動をされているのか


小説内でかなり具体的に描写があります。


(キャラクター造形は全く別人とのこと)




私の同級生にも


医者の息子が3人いたのですが


3人全員


何浪もして地方の医大に入ったり


浪人して医者は諦めて歯医者になったり


してたので、


これを読んで、改めて


なるほど…


と思いました。笑


医者の世界の裏側を知りたい方は是非…!笑


あとWHOの具体的な活動内容を知りたい方も!