◇院長勤務時間変更
●4/6(土) 手島院長診療時間 11:30まで
都合により手島院長の診療は11:30で終了いたします。
11:30以降は非常勤医師(形成外科医)1名での診療となります。
◇クリニック休診日
●4/11(木)
学会出席のため、クリニックを休診いたします。
◇土曜 医師一名診療日
●4/27(土)午前
手島院長一名での診療のため、混雑が予想されます。
ご不便をおかけし大変申し訳ありませんが、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
こんにちは。
もものマークのクリニック 院長てしまです
前回記事で予告した通り
今回は、当院で新しく導入した『そがわ式巻き爪矯正法』についてご紹介いたします。
開院以来、てしまクリニックでは主に『超弾性ワイヤー法』で巻き爪変形の矯正を行って来ました。
超弾性ワイヤー法は、町田英一博士が開発した、超弾性ワイヤーを用いて爪を矯正する方法です。
矯正力が強く、コツをつかめば簡便な方法であり、様々な巻き爪変形を矯正可能な、優れた手法だと思います。
超弾性ワイヤー法は、下の写真のように、両端が巻いている爪に相性の良い方法です。
上段: 矯正開始前
下段: 矯正終了時(開始後2か月)
1本のワイヤーで両側とも引き上げられるので、一石二鳥
ただ、巻き爪には色々なタイプがあります。
中には、このように片側だけがグイっと巻いている場合も
これを超弾性ワイヤーで矯正していると
巻きの強い側が広がる前に、巻きの弱い側が持ち上がり過ぎてしまうことがあり
悩みどころでした。
↓上の写真と同じ患者さん。
巻きの強い側の矯正は進んでいるものの、反対側が爪床から浮いてしまっているのが分かります。
この患者さん、実は矯正開始してから5年のお付き合い。
変形は、超弾性ワイヤー法でかなり改善したものの、巻きの強い側が完全に良くなる前に反対側が持ち上がってしまうため
ワイヤーを入れる場所を工夫したり、一時中止して様子を見たりするのを繰り返していました
そこに、そがわ式矯正法登場!
こちらの矯正法は、整形外科医師の十川秀夫博士が開発した方法です。
フック型のワイヤーを、巻いた爪の端に引っ掛けて引き上げます。
このため
引き上げたい側にだけ、爪に穴を開けずに力を掛けることができるのが大きなメリット。
片側だけ巻いている場合や、長さがあまりない爪でも矯正できます。
上の、片側だけ巻きが強い患者さんの爪もこの通り。
←そがわ式開始時
→そがわ式開始後2ヶ月
フックのかかっている巻きの強い側は、爪が広がり幅が出て来ているのに対し、
反対側の爪は持ち上がることなく、自然な形状を保ったまま前に伸びています。
また、根元側にワイヤをかけることができるので、効率よく爪根付近に力が伝わり、変形の改善が早いのではないかと感じてもいます。
←5年前
→現在
この患者さんも、最初からそがわ式で矯正していたら、もっと早くこの段階に到達していたかもしれません。
時間かかってすみません…
とご本人にもお話ししたのですが
「いえいえ、前の方法でも最初よりはずっとよくなっていましたし。
むしろ、さらに良い方法を見つけて来てくださって、ありがたいですよ〜。」
と優しいお言葉を頂戴して、こちらこそありがたいったらない
巻き爪に限らず、患者さんに合わせたよりよい選択ができるよう、これからも研鑽を積まねばなと改めて思いました。
【そがわ式による巻き爪矯正(自費)】
*料金*(税込)
1指につき ワイヤー1本矯正 8,800円
ワイヤー2本矯正 11,000円
高度な爪変形(角度90度以上) +2,200円~
2週間以内のワイヤー追加(1本) 3,300円
*起こりうる合併症*
爪の破損、爪下出血 等
※巻き爪矯正は医師が適応を判断した上で施術日を予約します。
※別途、必要に応じて保険診療代・処方箋料などが掛かります。