日本初⭐︎手のひらの多汗症治療薬 | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪

 

■てしまクリニック 6月の診療について

6/24(土) 院長休診

手島院長は休診し、非常勤医師2名(形成外科医)での診療となります。

 

こんにちは。

もものマークのクリニック 院長てしまですニコニコ

 

『手汗』

って

なかなか悩み深いモノですよね。


手の汗が多いと、学生さんの場合筆記用具が滑ったり、ノートや答案用紙が濡れてシワシワになってしまったり。


また、過去に診察した患者さんからは


林間学校のキャンプファイヤーで手を繋いで踊らなければならいけれど、手汗でびしょびしょだと嫌がられそうで心配


というお悩みも伺いました。


原因不明の過剰に手汗が多い状態を

『原発性手掌多汗症』(げんぱつせいしゅしょうたかんしょう)

と呼びます。


ちなみに、原因不明の過剰にワキ汗が多い状態は

『原発性腋窩多汗症』(げんぱつせいえきかたかんしょう)

と呼ばれ、こちらに対しては保険治療で処方できる塗り薬が2種類、3年ほど前から存在しています。


当院でも処方を求めて受診される患者さんは多くいらっしゃいまして、快適になったと喜んでいただける場合も多いのですが、ワキ汗と同時に手汗も気になるという患者さんから


「これ、ワキ以外には使えないんですよね?」


と質問され


「はい残念ながら適応がなく」


と返答することがしばしばでした。


しかし、この6月から、ようやく!

本邦初の『原発性手掌多汗症』外用剤が処方されました。


要するに、重度の手汗を治療できる、保険の塗り薬が登場したわけです。

めでたい。


その名も『アポハイド®️ローション』キラキラ


下差しこちら、製品の紹介チラシ。


アポハイドローションの値段は1本あたり2358円で、3割負担の場合707.4円。

通常の使用方法で、1本が1週間分です。


まだ当院でも1、2名の患者さんにしか処方しておらず、感想を聞けていないのですが、今後徐々に反応を伺うことができるので、効果の程が明らかとなるのを楽しみにしています。


あくまでも『対症療法』(永久的に治す治療ではなく症状を抑える治療)ではあるものの


「このタイミングで手汗は困る…えー?


という時に、汗を減らすことができたら、患者さんにとっては大きな福音だと思いますニコニコ


処方をご希望の患者さんは、皮膚科の保険診療でご相談ください。


処方の際注意すべき持病などもありますので、詳しくお話を伺わせていただきますね。