指の痛み&変形、どこで相談する? | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪

 

■てしまクリニック 2月の診療について

⚫︎2/27(月)午前 臨時休診

午後は通常通り(15:00~18:00)診療いたします。

ご迷惑をおかけし申し訳ありませんが、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

また、当院は水曜及び日祝日が休診日です。

2/23(木)天皇誕生日

は休診しておりますので、ご来院の際はご注意ください。

 

こんにちは。

もものマークのクリニック 院長てしまですニコニコ

 

昨日の記事を書いてから、そう言えば、と思い出したことがありました。


クリニックの診療でも、指の変形で相談を受けることって、時々あるな


と。



中高年の女性に多く見られる、指の「変形性関節症」。

それが進行して出現する「へバーデン結節」。



第一関節(医学用語としては『遠位指節間関節』)がぽっこりと膨らむのが典型的な症状です。


女性ホルモンの関節保護作用が、ホルモン分泌能の低下とともに失われ、関節の炎症と骨の破壊が進むことが、その原因の一つとされています。


それほど多くはないものの、これまで私のクリニックにも

『指のしこり』

という訴えで受診してくださる患者さんは時々いらっしゃいました。


腫瘍か何かかな、と思いつつ拝見するとへバーデン結節で

これは、皮膚のできものではなく、関節の変形からくるもので、かと言って整形外科に行っても、なかなか治療の方法が無いのですよね…

と、いささか歯切れの悪い説明をするしかない、ということが少なくありませんでした。


ただ、自分が変形性関節症らしきものを経験してみると、改めて

本当は、初期のうちに気付いて、更年期のホルモン補充療法をするのが、いちばん効果的なへバーデン結節予防法なのかもしれない

と思えてなりません。


「指の関節が痛い」

で一般の人が受診するのは、やはり整形外科のはず。


と、なると

この段階で、更年期の関節症状と診断されて、速やかに婦人科受診を勧奨されるのが望ましいコースなのでしょう。


しかしながら、整形外科は男性率が非常に高い科でもあり、

「トシだから仕方ないよねー」

で流されて、患者さんションボリで帰宅の途に着く場合も少なく無いのではと想像します。


私は、実母が指の痛みを苦にしていたことと、自分自身の指の痛みが思いのほか不快であったという実体験、ホルモン補充療法後にそれが無くなったことによる解放感を知って


これは、是非整形外科界隈でも周知されてほしいなあ真顔


と心から思うようになりました。

婦人科と整形外科でコラボした企画

とか、やってくれたら大歓迎ですホント泣き笑い

絶対推す。

根拠のよくわからないフェムテックなんぞより、よほど役に立つと思うぞマジで笑い泣き


とは言え、

私のブログを読んで

ひょっとして私も?

と思ったかたは、


まず整形外科で「トシのせいですね」のお墨付き(?)を得たのちに(注 そうで無い可能性もありますから)

「更年期症状の治療をしたらついでに関節も楽になったらラッキー」くらいのスタンスで、婦人科に相談に行くというコースが良いのではと思います。


いち患者である医者の立場からは以上です真顔