いぼ治療は、絶対痛い?? | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪

 
こんにちは。
 
もものマークのクリニック 院長てしまです
 
 
手足にできるいぼについての前回記事
 
 
これを読んでくださった
当院のいぼの患者さんのご家族から
 
「うちの子、こちらで治療しても『全然痛くない』と言っていて
 
それで通えているところもあるんですが
 
でも、痛くないと、効果がないんですか?」
 
と心配の声を頂戴しました。
 
あれ、そんな風に読めちゃったかな
 
と思って自分でももう一度読み返してみたら
 
 
確かに
 
いぼ治療は
痛くなければ
意味がないぜ!!
 
 
鬼院長あかオニが竹刀を手に仁王立ちしているように
読めないこともない
 
そんな風に思ったものですから
 
本日は少々、追加説明をば。
 
 
前回の記事を書いたのは、しばしば耳にする嘆き節、すなわち
 
「いぼの治療は、痛いばっかりで全然治らない!!えーん
 
という訴えに対して
 
治療の要旨を知ってもらうことで誤解を解いたり
治療に対して前向きになってもらえたらいいなあと思ったのが主な理由です。
 
 
「いぼの治療、痛いことが多いですよね。
でも、その痛みはこんな理由ではあるんですよ。」
 
と、伝えたくて。
 
なので
 
いぼの治療の痛みには、それなりの意味がある
 
と言いたかったのであって
 
痛くないいぼ治療は、無駄無駄無駄ァァァァァ!!!
 
というわけでは、ないのです。
 
 
 
手足のいぼで、治療しても痛みが出にくいのは
 
もも手の甲や足の甲側のいぼ(指先を除く)
もも小児のぽこんと盛り上がったいぼ
 
であることが多いと、経験的に感じています。
 
これは
手のひらや足の裏、指先などに比べ
甲のほうが感覚が鋭敏でないことや
 
大人に比べて小児は角質が薄く
ぽこんと盛り上がったいぼの場合はいぼの部分だけが良く反応して
周囲の正常組織に与える影響が少ないこと
 
などが理由なのでは、と考えております。
 
 
反対に、痛みが出やすいのは
 
もも手のひら側や足の裏、手足の指先のいぼ(上と逆の理由)
もも成人の足の裏のいぼで面状に広く深く育ってしまったいぼ
 
 
特に、後者は
 
成人は小児に比べ足底にかかる荷重が大きいことや
 
成人の足底の角質の厚さが小児とは雲泥の差であり
治療による炎症反応で角質下に血豆などができると
小児のように表面にぽこんと血豆が盛り上がることができず
むしろ分厚い角質の下で血豆が深い方向に育って神経を圧迫するのが
主な理由ではないかと考えています。
 
 
総じて、大人よりは、子供のいぼのほうが
それほど痛くなく治療できるケースが多いなというのが実感です。
 
(注 あくまで比較の問題で、すべてのお子さんのいぼ治療が痛くないわけではないのであしからず)
 
 
そんなわけで「痛くないから効いてない」とは言い切れないのが
いぼ治療の不思議なところ。
 
痛みも少なく、スムーズに治った患者さんを見ると
私自身
 
ラッキーキターーーーーー!!
 
と神に感謝する、そんな側面がいぼ治療にはあるのでした。
 
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