ウイルス性いぼの液体窒素治療☆痛いのには訳がある☆ | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪

 

こんにちは。

 

もものマークのクリニック 院長てしまですもも

 

 

前回、いぼ治療に使う綿棒の話を記事にしたので

せっかくだから治療についても説明しようかなっと。

 

なんか医者っぽいぜ!!(医者だし)

 

image

 

さて、手足にできるいぼの多くは

 

正式名称 尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)

 

と言い、ウイルス性のいぼです。

 

詳しいことを知りたい勉強熱心な方は

矢印日本皮膚科学会のHPをどうぞ。

 苦手な人は苦手であろう写真も見られます(笑)

 

これを液体窒素で灼く(正確には『冷やし固める』)方法は

 

それこそもう何十年もの歴史ある治療方法です。

 

 

が、液体窒素でウイルス性のいぼの治療を受けたことがある方はきっと

 

あれは痛かった......ガーン

 

という、辛い思い出が蘇るかもしれません。

 

 

なんであんなに痛いんだよ!!むかっ

 

と、キレたくなる方もいらっしゃるかもしれませんあせるあせる

 

 

そもそもウイルス性のいぼってなんなのかと申しますと

 

皮膚にウイルスが侵入し

 

ウイルスに感染した表皮の細胞が異常に増殖して固い塊を作ったモノです。

 

 

我々の皮膚には立派な免疫システムがありますから

 

通常は感染・増殖する前に排除されるのですが

 

残念ながらこの排除機能がうまく働かないと

 

いぼが目に見えて大きくなってきたり

 

他の部位にどんどんうつってしまったりするわけです。

 

 

手荒れや足裏に細かい傷がたくさんあったり

 

免疫を抑制する薬を使っていたりする方は

 

いぼの出来るリスクがやや高いといえます。

 

まだ免疫記憶の少ないこどもも、大人に比べるといぼが出来やすいかもしれません。

 

 

ただ、肌荒れもたいしたことがなく、極めて健康な人でも

 

手足のいぼがどんどん増えて来てしまう場合をよく見かけます。

 

 

どうもウイルスを排除するためのシステムがうまく働かず

 

いぼの増殖を許してしまったり

 

あちこちに増えてきてもなかなか気が付かない

 

免疫おっとり系汗の方が、一定数いるような気がします。

 

 

ちなみに、このいぼのウイルスを直接殺す薬というものはございません

 

なので、やれることといったら

 

「ここに排除すべきいぼウイルスがいますよーーーーーー!!!!」

 

と大声で知らせて、本人の免疫システムに本気出してもらうこと。

 

 

そこで液体窒素の出番。

 

マイナス197度を

じゅうううううううううっ

と押し当てることで

 

わざと凍傷を負わせて炎症を引き起こし

 

「緊急事態発生!!免疫細胞スクランブル!」

 

と、警戒警報を鳴らして

 

それまで

 

ポーーーーーーーーーーーッとしていて一向に働かなかった

 

おっとり系免疫システムにを入れるのです。

 

 

印象としては

 

炎症の程度が強いほど

 

いぼは小さくなりやすいように思います。

 

しかし

 

炎症が強い≒痛みも強い

 

よって

 

いぼの治療はたいてい痛い

 

わけです。

 

 

ちなみに、私てしまの液体窒素治療は

 

基本、かなりガッツリ系です。

(だって早く治ってほしいんだもーん)

 

ソフト系をご希望の方は

 

治療の際にご用命くださいませキスマーク