皮膚科は夏に混む、というのは定番ですが、開院二年目のてしま皮膚科・形成外科は、このところその波をモロにかぶっております
梅雨明けこのかた、最多来院患者数を日々更新中。
その分患者さんにはお待たせする時間が長くなり、ご迷惑をお掛けしております
さて、夏になって困ることの一つが、湿潤治療をする時、傷の周りに出来るあせも。
ラップのように、液体を吸収する能力が全く無いものだけでなく、吸収力をかなり備えたプラスモイストなどの被覆剤を当てた場合でも、
「キズは痛くなかったけど、痒かったです~」
と、患者さんに嘆かれることが多いのがこの季節です。
特に、キズパワーパッドをはじめとするハイドロコロイドは、肌への密着度も高いため、トラブルが起こりがち。
傷は順調に塞がってきているのに、その周りに湿疹が生じ、貼っていたところの外にまで広がってくることもあるのです。
こうなると強いかゆみを伴うので、掻き壊してジュクジュクとなり、気が付けば治りかけていたはずの傷もまとめてとびひに変身していた…なんて悲しいケースも、これまで幾度となく見てきました。
そんな経験から思うこと。
夏の湿潤治療は、覆う範囲を小さめにして、こまめに被覆剤を交換するのが安全
そして、かゆみには要注意傷の周りがかゆくてジュクジュクしてきたら、とびひの可能性を考えて病院へ行くのが吉
押さえるべきポイントに注意して、怪我をしがちな夏休みも、上手に乗り切りましょう