どうやって治療するのか、と言いますと
実際には、色々な治療方法があります。
どの治療方法を選ぶかは、医者の好みもあり、
同じようなイボでも違う方法が選択されることも多々あると思います。
私が行っている方法も、
ぶっちゃけ取り立ててスペシャルなものでも何でも無いのですが
実際治療していると、
「こんなに簡単に取れるなんて知らなかった」
とか
「他の病院で治療は出来ないと言われて諦めていたんです」
などと、エライこと感謝される場合が多々あるので、
今現在お悩みの患者さんのお役に立てばいいなと思って
僭越ながら紹介させていただきます
まずはここで、首のイボの簡単な分類を。
クリニックのHPからコピペしたので、見づらい方すみません
まず、この3つのなかで一番治療が簡単なのは、真ん中の「スキンタッグ」
皮膚から「ぴよ~~ん」と飛び出しているイボです。
このようなイボの治療の際、私が一番好んで行っているのが
①ハサミで切る
・・・・・そこのあなた、今思いっきり引きましたね
でもこの方法、後述する液体窒素や炭酸ガスレーザーを用いる場合と違い
周囲の組織にほとんど影響を与えないため
実は、跡がとっても綺麗に治るのです
恐らく心配されている痛みも
「ちくっ」 くらいで、そんなに強くはありません。本当ですってば。
でも
「ハサミなんて、どうしても怖いわ」
とおっしゃる、先端恐怖症気味の怖がりさんには、お次の方法を。
②液体窒素で冷やしたピンセットでつまむ
液体窒素は、様々なイボ治療に使用される、マイナス196度のスーパー冷たい液体です。
これでキンキンに冷やしたピンセットで、飛び出したイボをつまみます。
つまんだ直後はほとんど変化がありませんが、
数日経つと、凍傷を起こしたイボがミイラ化して黒くなり、
2週間ほどの経過で乾いてポロっと取れてきます。
ここで地味にポイントなのが「ピンセット」を使うこと。
他の病院で首のイボの治療を受けたことのある患者さんの中に
「液体窒素で治療をされたところに、元のイボより目立つ黒ずみができて散々でした」
という方が少なからずいるのですが、
こういう場合は大抵、綿棒を使って治療されています。
液体窒素に浸した綿棒を皮膚に押し当てて治療しているので、
痛みも強くなりますし、さらに困ったことに
押し当てられた周囲の皮膚にも凍傷の影響が
その結果、イボでも何でもない部分に色素沈着を起こしてしまうわけです。
見た目が嫌で治療を希望したのに、跡の方が目立ってしまうのは悲しい・・・
なので、同じ液体窒素での治療でも、私は「ピッ」とつまむように行って
周囲の皮膚への影響を最小限に抑えるようにしています。
痛みもつままれる違和感くらいです。
液体窒素も使い方次第!ということですね。
それでも・・・・やっぱり 「ハサミでチョキン」 が私の好み
周囲の皮膚への影響が本当ほとんどありませんし、
患者さんにも「思っていたより全然痛くなかった」と言ってもらえることが多いし、
何より、処置したその場でイボが消えるのは爽快そのもの
なので、ついつい 「ハサミでチョキン」 をお勧めしては
患者さんをドン引きさせるのを繰り返している私です
あ、もちろん嫌がるのを無理矢理ちょん切ったりはしないので、
怖がらないで受診して下さいね~~
次回は、上の図の「アクロコルドン」の治療法について説明します
ではまた