去年秋の譲渡会の日でした。

 北斗市の方から『本当は、この子を飼いたいんです…』と見せられた写真。気になり翌日現場に行くと、すぐ横たわっている写真の子を発見しました。

 だいぶ弱っている様に見えたものの、いざ捕獲となるとすばしっこい事!捕獲器も用意し何度かトライしましたが失敗。そのうち姿を見なくなりました。

 猫特有の最後姿を隠したのかと諦めていたのですが…実は、相談者の方が自力で保護していたそうで、ちゃんと家の中で飼い猫として暮らしていたそうです。(現場に保護した事を知らせる物を置いてくれていたそうですが私は気が付きませんでした)

 やはり外で10年以上頑張っての生活だったため病院でエイズの診断を受けました。保護されてから半年程元気だった時もあった様ですが、2月に入りとうとう亡くなってしまったそうです。たらちゃんの為に用意していた物で使って貰える物があったらと持って来て下さり、事の経緯がわかりました。

 何故かこの子には他にもたくさんの方が係わっていたので(現場で次から次へと心配する人が現れ夜に電話が掛かってきた事も…)、最後の半年間を暖かい家の中でたくさんの愛情を受けて生を全う出来ていた事を、この子に係わって気持ちを寄せて下さった方々にお伝えしたいです。

保護前のたらちゃん


たらちゃんお疲れでした


注)↓この写真の子は、カフェの猫(ソルト)です。
大切に使わせていただきます。