こんにちは。
親も子も、その人らしく生きることを応援する、親業インストラクターの甲斐恵美です。
にいにのせいで・・・
夕食前、入浴中の出来事。
浴槽の中で長男(9歳)と、次男(5歳)がおもちゃの取り合いをし、長男がふざけて次男の前に手を伸ばした。
その反動で次男が頭を壁にぶつけた。
子 痛い!頭ぶつけた
親 頭ぶつけて痛いのね
子 にいにのせいで頭、痛くなった!
親 にいにのせいで、痛いのね
子 うん、にいにがさあ、手をこうやって出してきて、僕の頭にぶつかった
親 にいにが手を出してきて、頭をぶつけちゃったのね
子 うん、にいに何も言わないんだよ、ひどくない?
親 にいにに謝ってもらいたいのね
子 うん。痛いから
親 痛くてイヤだったんだね
子 うん
【感想】
入浴中の兄弟げんかはよくあることなので、いつもの私だったら ”あー、また始まった。うるさいなあ・・・”と、いかに早くその場を切り上げようか、どちらに謝らせようか、ばかりを考えていたと思います。
親業を学んだので、”イヤな気持ちを抱えている次男の話しに耳を傾けよう”と思えました。
そして、私が落ち着いて能動的な聞き方で聞くと、騒ぐのがなんと短いこと!!
”え?もう納得したの?!”という感じでケンカが収まりました。
また、このやりとりを黙って聞いていた長男は、次男にすんなりと謝りました。
親業訓練協会ヒューマンリレーションニュースより
自分の気持ちをわかってもらい、相手の気持ちを理解できれば、謝らせる必要も、親がレフリーになる必要もないみたいですね。
子ども同士がけんかした時に、自分たちでその問題を解決できるようになって欲しいというのが、親の本当の願いではないでしょうか。
親業訓練で、子どもが自分で解決できるように助ける対応の仕方を学び、実践した方からは、この事例と同じように驚きや喜びの報告が届きます。