子宮口全開大になって2時間、必死にいきんだものの体力の限界。

吸引でサポートしてもらうことになりました。

 

 

ここからは全部夫が動画で撮ってくれてた(私のスマホをテーブルに置いて)

出産のときは必死すぎてよく分からないので産後冷静に見れるのはとてもありがたい!

 

 

 

 

 

 

 

到着した先生が赤ちゃんの状態を確認します。

 

いきむ私

先「お!来てる来てるいい感じ」

助「そうそう。そうだよ良い感じ」

助「上手だよ、そのままそのまま」

助「しっかり息吐いて~」

先「もう一回いこう!」

いきむ私

先「すごいすごい、もうここまで来てる」

助「そうなんです。ここまで来てるんです」

先「ちょっと…辛いかな」

助「そうですね~」

 

最後に先生がまた「いい感じいい感じ」と言って準備に入ります。

(このとき子宮口全開大になって2時間10分)

 

 

 

静かな部屋の中にソフロロジーの音楽が流れます。

 

この動画を見るたび、今でも心がキュッとなります。

ソフロロジーの音楽もそうだし、出産って本当にすごいなぁとしみじみ思うのです。

 

 

 

 

 

そうこうしてるうちに院長先生到着。

 

いつのまにかLDRには先生2人、助産師さん3人、計5人のスタッフが集まっていました。

 

 

コロナ対策なのか?私の目の前には透明のビニールシートがかけられます。

赤ちゃんに酸素をあげるために私の口には酸素マスク。

 

院長先生は私のサイドに位置し、改めて皆で赤ちゃんの状態を確認します。

 

 

 

19:56

吸引分娩スタート

 

陣痛がきたと同時にいきむ私。

先生は吸引、院長先生は横から私のお腹を思いっきり押します。

(これがまた痛いの涙)

 

 

ぐううぅぅ~~っとうなりながらいきむ私。

もちろんその1回ではダメ。

息を吸いなおしてもう一度いきみます。

 

院長先生が「せーの!」のかけ声でグっグっグっと何度もお腹を押します。

もうね、ほんと何度も何度も押されるんです。

一回のいきみで10回~20回くらい。

 

 

皆で「せーの!」とかけ声をかけて

私がいきんで

院長先生がお腹を押して

先生が吸引でサポート

 

この流れを何度もくり返すものの、なかなか赤ちゃん出てきてくれない(TT)

 

とうとう院長先生はベッドに膝立ちになってお腹を押します。

全体重かけて。

 

 

大の大人(しかも男性)に馬乗り同然でお腹を押される痛さ、想像できるでしょうか。。

 

陣痛も辛かったけど一番痛かったのはこの押されてるとき。

自分の体がバラバラに砕け散るかと思いました。

 

 

出産の傷みって

「鼻からスイカ」

と例えられますが、正直

そんなもんじゃない

ってのが私の感想。笑

 

本当にほんとうに辛かったし苦しみながら「もう二度と出産はごめんだ!」って思いましたww

 

そして自分からあんな獣のような声が出るなんて(^^;)

冷静になって動画見るとめちゃ恥ずかしい‥

 

 

 

 

 

いつの間にか部屋の中には何かの機械音がピピっピピっピピっピピっと鳴り響いていました。

 

 

お腹を押されながらのいきみをくり返します。

 

 

院長「お尻上にあげて」

助「赤ちゃんに酸素あげてね~」

院長「せーの!」

ぐ~~~(このときは緩やかなお腹押し)

助「はい、お顔出ますよ~」

夫「あ、顔出てきた出てきた!」

助「頭出るよ~~」

夫「もうちょい、もうちょい!」

夫「出てきた出てきた!頑張れ!頑張れ!」

助「つぎは赤ちゃんの肩でますよ~力入れて~」

助「こっち見てね~ママっ生まれるよ~」

 

 

そして吸引分娩が開始されて2分40秒後

 

娘、誕生(T_T)

 

 

羊水を吸ってもらって元気な産声が聞こえました。

娘の首にはへその緒が一周巻き付いてた(・o・)

 

 

感動して涙がでたのはもちろんだけど、私が口にしたのはこんな言葉でした。

「本当に人間入ってた」

 

 

 

意外とこう思う人多いんじゃないかな?

どれだけエコーや胎動で確認しててもね、なかなか実感できないというか…

 

 

 

夫の目は真っ赤でした。

まさか泣くとは思っておらずビックリな私。

 

「泣いてたの!?」の私の言葉に「当たり前やん」と夫。

その感動、ずっとずっと忘れないでね(* '-^)

 

 

 

結局「せーの!」とお腹を押される一連の流れは計11回行われました。

出産してるときは3~4回くらいと記憶してたのだけど、やっぱり必死すぎて記憶あいまいになるのですね(^^;)

 

 

 

 

で出産はここで終わりではありません。

 

そう、胎盤。

 

 

 

残念ながら私の胎盤は癒着しておりなかなか出てきません。

 

先生が頑張って手で出そうとします。

何回も何回も手でグリグリ。

でも出ない。

 

ってかそれが

めちゃくちゃ痛い(T皿T)

 

 

私、出産のときは「痛い」という単語は極力使わないでおこうと意識してました。

実際、助産師さんにも産後「声もあまり出さず凄かったね」と言われたくらい。

 

でもこの胎盤グリグリのときは思いっきり言わせていただきました。

「痛い、痛い」と。

 

 

赤ちゃんもう出てきたし‥

出産がんばったし‥

本当に痛いし‥涙

もう言っても良いよね?

そんな気持ちでした。

 

 

結局、何度グリグリしても出ないので静脈麻酔をして出すことに。

 

 

まさかこんなトラブルまで待っているとは…と思いながら麻酔でウトウト。

 

夫は胎盤出るまでが出産とは知らず、

「赤ちゃん出てきたのにこの異様な空気は何だ!」

「妻の身に何かあったのか!?」

とドキドキしてたみたいです。

 

でも出産は命がけ。それくらいの緊張感は経験してもらって良かったかもしれませんw

 

 

 

無事胎盤が出たあとは縫合。

私は会陰だけでなく子宮頚管も切ったので縫合も時間かかったし痛かった。

このときも「痛い痛い」と遠慮なく言わせていただいたw

 

 

バースプランの胎盤みたいですかアンケートに「はい」としてたものの、残念ながら見ることはできませんでした。

 

「肉片みたいにボロボロだったから敢えて見せなかった」とあとから助産師さんに言われました。

(胎盤のことはすっかり忘れてたけどね^^;)

 

 

 

 

 

出血も通常は500mlのところ私は2300ml。

輸血は免れたものの、かなりの出血量だったみたいです。

 

 

まぁいろいろトラブルはあったけれど、無事に出産できてよかった。

 

娘が元気に生まれてきてくれただけで、もうそれでオールオッケー!

何も問題なし(^^)

 

 

LDRで一夜を明かしたこの日、なかなか寝付けず、夜な夜な自分はすごい経験をしたなぁと自然と涙がぽろぽろ。

 

 

今までいろんな経験してきたけど、確実にこの出産が私の人生で一番心に残るものとなりました。

娘ちゃん、私のもとに生まれてきてくれて本当に本当にありがとう。

 

 

 

バースプランのアンケートでマルにしたカンガルーケア。

 

 

私の体調を考慮して産後すぐの授乳はナシに(後から聞いた)

 

 

部屋着に着替えさせてもらい改めて撮影。生まれてすぐにしては綺麗な顔してる〜(親バカ)

 

 

元気に泣いていました^^♡

 

 

うちの子、ミルク飲むときもそうなんですが何故か小指が立つんです。

まさか生まれてすぐにもやってたなんて!ビックリw

 

 

産後、自分で唯一撮れた写真。

必死の一枚でした。

 

 

 

 

長々と記録しましたが、これにて私の出産レポは終了です。