がんに対するアロマテラピーの有効性について | アロマとハーブの店 マミー

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先日PCオンラインにて行われた

日本メディカルハーブ協会の学術フォーラムにて

 

がんに対するアロマテラピーの有効性についてのお話があり、


とても興味深かったです。

(東邦大学医療センター大橋病院 外科 長田 拓哉 先生より)

 

 

 


【がん細胞とアロマの実験について】

 

実験①:

がん細胞を植え付けたネズミ5匹に、4週間ヒバ精油を芳香浴させて、

抗腫瘍効果があるのかという実験。

 

精油芳香方法:

小皿に1日5滴ヒバ精油をたらす。

ネズミのいる空間を密閉しつつ、窒息しないように1日2回換気。

 

下矢印下矢印下矢印

 

結果:

がん細胞の転移が少ないだけでなく、

5匹中2匹に腫瘍がなくなり、そのほかのネズミの腫瘍の大きさも縮小した。

 

 

 

 

実験②:

がん細胞自体にヒバ精油やそれに含まれる成分を投与した場合に

がん細胞が死滅するのか(時間経過と位置の遠近も考慮)。

 

 

 

ヒバ精油に含まれる成分と実験結果:

ヒノキチオール 

 

ヒノキにも含まれる香り成分だが、ひのきよりもヒバに豊富に含まれます。

 

モノテルペンなので分子は小さく、芳香させると遠くまで蒸散されるため、

下記のツヨプセンよりも広範囲にがん細胞に細胞増殖抑制効果が出ました。

 

 

 

ツヨプセン 

 

ヒバのほかにはシダーウッドにも含まれる香り成分。

 

セスキテルペンなのでより分子は大きく、芳香させても狭い範囲に蒸散されるため、

ヒノキチオールよりも狭い範囲にがん細胞に細胞増殖抑制効果が出る。

 

ただ、がん細胞を増殖させるエネルギーをつくるのを抑制させる効果があるため、

 

がん細胞が活動するエネルギー切れを起こさせ、それによりがん細胞が死滅させる。

(がん細胞への「兵糧攻め」と先生は表現)

 

 

 

星実験ではこの2つそれぞれのみを用いるよりも、

 

混合させた方ががん細胞に対して強く、広範囲に抗腫瘍効果がみられたそうです。

 

 

 

つまり、ヒノキやシダーウッドにもがん細胞の抗腫瘍効果があるのですが、

 

ヒノキチオールとツヨプセン両方の成分が含まれている「ヒバの精油」が

 

抗腫瘍効果が高い!!

 

と言えるのではないでしょうか拍手

 

 

 

 

マミーのブログでもこれまで何度かご紹介してきたヒバ



アスナロともよばれるあヒノキ科の植物ですが、


ヒノキが優しくて安心する木の香りとすると


ヒバは力強くたくましい香りです!



 

抗菌や虫よけなど様々な用途があり、

 

今回のお話から、「がん」にも良いとわかり、

 

最強の和精油だな~と感じますおねがいキラキラキラキラ

 


 



【がんに有効なヒバ精油の使い方】

 

お話をしてくださった長田先生の診療室でも、ヒバを芳香浴されているとのことでしたが、

 

そればかりですと飽きてしまうとのことでしたので笑、

 

ひのき精油とヒバ精油を交互に芳香浴されているそうですピンクハート

 

 


実験①ではほぼ密閉された空間の中での実験でしたが、

 

わたしたち人間はネズミねずみと違って、仕事に言ったり買い物に出たりしなければなりません。

 

なので、実際の使用方法としてはアロマペンダントにつけたり、

 

マスクにヒバの香りをつけるなどして、なるべく常に香りを嗅ぐようにするのが

 

がんの予防や、がんの治療ともに生きるのに役立つのではないでしょうか。

 

 

 

また、先生はアロマの専門家ではないのでアロマトリートメントでの効果については実験していないのでわからないと仰っていました。

 

しかし、皮膚にアロマトリートメントをすることにより、香りを嗅ぐよりもダイレクトに血液中にヒバの成分が入っていくことで

 

より抗腫瘍効果があるのではないかと予想できます。

 

 

 

 

【その他がんに有効な精油】

 

先生も様々な精油で同じような実験を試されているそうですが、

 

がん細胞が喜ぶ(がん細胞が増殖する)精油は今のところなく、効果がない精油がほとんどとのことです。

 

 

 

ヒバ以外のアロマで論文がでているもの:


カルバクロール、ローズマリーエッセンシャルオイル

肝細胞がんに対する抗腫瘍効果の報告

(Melusova M. et al. Neoplasma. 2014;61(6):690-699.)

※カルバクロールとはオレガノの精油に70%ほど含まれる成分です。

 

 

南インド西ガーツ山脈で採取したバジル(シソ科)エッセンシャルオイル

子宮がん、喉頭がんに対する抗腫瘍効果の報告

(Kathirvel P. et al. Natural Product Research. 2012;26(12):1112-1118.)

 

 

リモネン(柑橘系果皮油)、ペリリルアルコール(さくらんぼ)

モノテルペン類の乳がんに対する細胞増殖抑制効果

(Miller JA. et al. Cancer Prevention Reaseach(Phila). 2013;6(6):577-584.)

(Hata T. et al. In Vivo. 2003 Nov-Dec;17(6):553-9.)

 

 

フランキンセンスオイル(アフリカ、インド、中東産ボスウェリア・カルテリより抽出)

ヒト膀胱がんに対する抗腫瘍効果の報告

(Frank MB. et al BMC . Complementary and Alternative Medicine 2009;9:6.)

 

 

Lavandula angustifolia(ラベンダー)エッセンシャルオイル

子宮がん、乳がんに対する抗腫瘍効果の報告

(Tayarani-Najaran. et al. Nutrition and Cancer. 2014 Feb 26.)

 

 

カモミールエッセンシャルオイル

大腸がんに対するDNA複製抑制効果

(Mitoshi M. et al. Journal of Agricultural and Food Chemistry 2012;60(45):11343-11350.)

 

 

 

 

【がんを予防する食生活】

 

お話の中で先生は、アロマのことだけでなく、

 

食生活の注意についても教えてくださいましたお願い

 

 

がんになりやすい人として、「肥満の人」をあげ、

 

動物性脂肪の取りすぎも良くないとのことです。



そして、なによりも「バランスの取れた和食」がよい!!


大豆製品、イソフラボンの摂取は、特にホルモン依存性のがん(乳がんや子宮がんなど)にはよくないのではないか?との質問がありました。

 


医師の中でも見解はわかれているそうですが、


全体としてみるに、乳がんのリスクをさげるという意見のほうが多いそうなので

 

長田先生は、大豆製品は積極的にとった方が、がんリスクをさげると仰っていらっしゃいました。

 


和食にも、味噌や豆腐、お豆の煮ものなど大豆を使った製品が多いですもんね。



また、ビタミンDの摂取も乳がんリスクを下げるそうです。

 

コロナにもなりにくいとも言われているビタミンD。

 

わたしも最近ビタミンDが豊富な「ミロ」を飲み始めました。チョキ爆  笑

 

 


ポリフェノールにも抗腫瘍効果があり、
コーヒーのクロロゲン、
ワインのアントシアニン、タンニンなども良いそうです。

 

ほとんどのハーブティーにも、ポリフェノールは含まれていますねコーヒー

 

 

 

 

 

 

日本人が一生のうちにがんと診断される確率は
男性65.0%(2人に1人)
女性50.2%(2人に1人)

だそうです。

 

(国立がん研究センター 2018年データに基づく)

 

 

 

 

バランスの取れた和食を心がけつつ、

 

アロマテラピーも上手に使って

 

がんと向き合いながら、QOLを維持しながら幸せに暮らしていけたらと思います照れラブラブ