マレーシアからおはこんばんちは。
マレーシア教育移住の落とし穴」シリーズの続き、生活面3医療編でございます。
以前の記事ではマレーシアでの住む場所の注意点と安全対策をまとめました。
マレーシアでの子育て、教育移住、学校選びマレーシアでの生活の参考に
*私は留学斡旋の仕事も手伝いもしていないので、忖度なく本音を書いています。
必要な人のお役に立ちますように
今回は、マレーシアで入院6回、手術2回、救急車搬送されたこともある私が
マレーシアの医療事情を経験を交えてお伝えします。
(医療費、医療保険代は2023年以前のものです)
注意点
医療費は日本より高額
まず、病院の種類からまとめます。
国公立には一般医のいる地域のクリニックと
総合病院(Goverment Hospital, GHと呼ばれる)、専門病院があります。
私立には一般医のクリニック、専門医のクリニックと総合病院があります。
医療費と病院の種類ごとのメリット、デメリット
国公立は
マレーシア国民は無料か激安、診察と薬代込みでRM1≒34円、胃カメラ700円など。
外国人は一般医のクリニックで登録料RM15≒500円、診察代1500円くらい
専門医で診てもらった場合は診察料と薬代でRM120≒3600円。
*専門医の診察は地域のクリニックの紹介状が必要
金額は今後上がる可能性あり。
私は政府の病院に2年ほど通院したことがありますが、
薬は外国人の場合は5日分のみ、残りの日数分は薬局か私立病院で実費で買います。
メリットは私立より安くなる場合もある。
デメリットは待ち時間が長い、予約は基本的に病院の都合で患者が選べません。
外国人もGH、政府の公立病院、クリニックにかかれるが、安くはない。
待ち時間が長く、予約を取るのが困難
私立は
メリットはいつでも行ける、予約は患者の都合。
一般医のクリニックの待ち時間は短いことが多い、
専門医でもGHの待ち時間よりはマシ
デメリットは高い
一般医は診察代が2,000円程度
専門医は3000円程度から
処置代と薬代は別途。薬代は実費。
風邪程度でも、ローカルの低価格なクリニックで1000円くらいから、
総合病院では3000円から5000円以上、
胃カメラは6万円近くかかりました(2022年)
うちの子は鼻炎の診察と薬代で毎月1万円から1万5千円
風邪をこじらせて3日間、総合病院に入院したときの入院費はRM5千超≒16万でした。
足の複雑骨折で手術、入院2日の際は60万、その後は6か月の通院で毎回1万円ほど。
一般医は専門医(スペシャリスト)より安いですが、風邪や軽傷程度のときだけ利用しています。
医療保険
マレーシアは住民全員が入れる公的医療保険はありません。
前述したようにマレーシア国民はGHや政府系クリニックで低額で医療を受けられます。
待ち時間や予約の困難さからマレーシア人も私立を受診することが多いです。
勤め先が医療保険を負担していたり、個人で加入しています。
住民票を残している方は
日本人が医療保険を使う方法は3つあります。
①クレジットカードに付帯された海外旅行保険、
しかし、渡航から90日間のみ。
②日系の海外留学、長期滞在者向け保険
私はこれを利用しています。
入院、通院費(傷害、疾病治療費用)両方に対応、
生命保険付きです。
年間で14万円/一人と通院無しの保険と比べると高額になります。
歯科治療を入れると20万円を超えます。
③ローカルや日系の入院と入院に付随した通院のみを補償する保険。
VISA取得のための保険として入っている方が多いようです。
日系のTOKIO Marine(日本語対応あり)やPrudential、Great Easternなどがあります。
④その他
日本に住む配偶者の扶養の方は保険組合に払い戻しについて
確認してみてください。
予防接種
予防接種はなるべく日本で受けて行きましょう。
マレーシアでは実費になります。
インフルエンザAの予防接種がRM80~RM200≒3000円~6000円、
破傷風が総合病院/Hospitalで受けた時は医者の手当を含め5000円ほど、
クリニックでは3000円弱でした。
ローカルのお友達のアドバイスでワクチンの製造年と使用期限を確認してから
接種を受けています。
我が子達が通うインター校でも公費の集団接種が行われていますが、
学校で受けられても外国人は実費、
またはワクチンの種類によってはインターでも外国人は学校では受けられません。
学校や地域、ワクチンの種類、政府の方針でも変わる可能性があるので、その都度学校に確認してください。
救急車
無料の救急車は999で呼べますが、GHに連れていかれます。
「連れて行かれます」ってねえ
受け入れがない場合は
私立病院の救急車は有料、番号は病院によって違います。
お近くの救急外来がある病院の番号を控えてください。
私のときは救急車代が2万円くらいかかりました。
しかも、救急救命士のいない救急車、
そのうえ、30分近く待ちました。
怖いことに救急外来も救急車も救急じゃないことがあります
総合病院はショッピングモール式
マレーシアの総合病院は日本のように内科、外科、胃腸科、、、ではなく、
専門医がそれぞれのクリニックを病院内に持ち、院内にある薬局や設備を共有しています。
ショッピングモールに入っているテナントのような感じです。
総合病院での手術は日本ではドラマのDr.Xやブラックペアンのようにチームで治療方針を検討するようですが、
マレーシアでは基本そのクリニックの専門医が一人で診断します。
入院辛い
2つの私立病院に入院しましたが、何より辛かったのが食事。
冷めた料理。
病人なのに揚げ魚やフライドチキン、しかも冷めている。
カレー、塩分の濃い食事、そして、1日に数回のミロ…
連休で院内のお洒落カフェが閉まっている間、病院食しかなく辛かったです
良かった点は親の入院でも重病じゃなければ子供と一緒に入院できます。
食事も2名分出してもらえます。
もしもの場合は入院の際に聞いてみましょう。
出産
こちらは日本より安いです。
産後ケアも充実しています。
長くなるので、別記事に書くかもしれません。
言葉の壁、日本語の通じる病院
日本人の看護婦さんやスタッフがいる、日本語の話せるスタッフのいる
医療機関がクアラルンプール、ペナン、ジョホール、マラッカ、コタキナバルにあります、
変わる可能性もあるので、常駐なのか今も現役かを確認なさってください。
少しでもお役に立ちますように。
お読みいただきありがとうございます。