ハリネズミの扁平上皮癌 (30) フード選びで思うこと つづき | むっちぃのお休み処

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ときどき 小動物 ハムスター&ハリネズミ

前々記事のつづきになります



癌(がん)闘病中の個体だけでなく
なんらかの 病と闘っていると
食事について
なにかと  悩み  考えるものです


体力維持向上のためだったり
お腹の調子を整えるためや
各臓器に負担を減らすための
処方食  療法食など...

病状
体調
目的に合わせ
選んでいきますよね


口腔内扁平上皮癌の場合は
序盤なら
自力で食べてくれるので
腫瘍抑制食にこだわらなければ
今まで通りのフードを利用し
ドライフードを ふやかしたり
ウェットフード使ってみたり
選択の幅があるのですが...


徐々に
口腔内の腫瘍が大きくなると
咀嚼も 難しくなり
今まで 食べてきたものを
ブレンダーにかけ
ふやかしよりも さらに
滑らかに 口あたりよくして
喉ごしスムーズなるよう
食べやすく工夫して
与えたりしますよね


...が


中盤あたり...
口が 閉じにくくなってくると
食べ物を 口に入れる行動すら
難しくなってくるので
液状食しか
うけつけなくなる日は
遅かれ早かれ
必ず  やってきます


舌が 動かせるうちは
器から 直接
自力で 飲んでくれますが

そのうち
強制給餌が  はじまる
*足もとがおぼつかなくなると
    自力は 難しくなります


そんな時
使用しやすいのが
ハリネズミでも
利用してる方が増えてきました
チューブダイエット


しかし...
チューブダイエットには
残念ながら
腫瘍専用は  ありません


チューブダイエット
*今回 記事にするのは
    犬用になります
    猫用は パッケージカラー
    栄養素・カロリーは
    犬用とは異なります


クローバー赤い袋のハイカロリークローバー

高たんぱく (43.0%以上)
100gあたり 510kcal
こちらを使用してる方を
SNSで よく見かけます
*高たんぱく(カケシア対比1.48倍)
肝脂肪や胆管炎などのうち
たんぱく質制限を必要としない
肝疾患なら 使えます



クローバー青い袋のスーパーハイカロリークローバー

カケシア 
高脂質・緊急用
100gあたり 651kcal




クローバー黄色い袋のキドナクローバー
(我が家に無かった 写真ナシ)
こちらは 腎疾患の個体用




クローバー茶色の袋のヘパケアクローバー

こちらは 肝疾患の個体用




クローバー水色の袋の低脂肪クローバー
(我が家に無かった 写真ナシ)
脂肪分を制限する
必要のある個体用



それぞれ  目的に合わせた
栄養バランスになります


腫瘍のみがトラブルで
他の臓器に問題が無い個体なら
私は 青いパッケージの
カケシアを使います

悪性腫瘍は  脂質から
栄養供給できないため
脂質は 闘病個体には 強い味方
カケシアは
脂質から多くエネルギーを
満たしたい場合には
チューブダイエットの中では
1番です
カロリーも高いので
他の種類より 少量で
栄養補給も可能

リンも
赤い袋のハイカロリーより
少ないのは ありがたい

動物病院での扱いも多いので
比較的  手に入りやすいです



赤い袋のハイカロリーは
がん悪液質が 認められる場合や
がん悪液質に 備えるために
処方されることがあるよ

クローバーがん悪液質とはクローバー
悪性腫瘍(がん・癌)の進行に伴い
体重の減少
低栄養
消耗状態
などが 徐々に進行していくことを
がん悪液質と よびます


多くの場合
食欲不振を合併してるので
食欲不振悪液質症候群
...と よばれたりするよ


悪性腫瘍で
闘病中の個体は
体重の減少で
特に  筋肉量の減少が
特徴的で  QOLに影響してしまう


食べない(食べれない)ことによる
体重の減少との違いは
LBMの減少で
悪性腫瘍による影響なのか
判断できるよ


これは...
悪性腫瘍(がん・癌)による
代謝異常なの

原因は...
炎症性サイトカインの過剰分泌


闘病開始の 比較的
早い段階から
この代謝異常は
認められているので
タンパク分解の亢進がある


後肢に
チカラが 入らなくなった...
カラダに力が入らない
ふらつきが みられる...など

悪性腫瘍で  闘病中の個体に
みられるのは...
運動量が 減ったからとか
食べる量が 減ったから...
などではなく
がん悪液質の可能性があるの

*気づきにくい血液の癌も
    足の不調から
    発見できたりするよ



健康な個体の
通常のエネルギー消費量と

がん(癌)闘病中の個体の
安静時のエネルギー消費量は
違うので

悪性腫瘍と 診断され
体重増加のために
給餌量を 増やす場合は
(私は やりませんが)
足の衰えが  通常給餌より
早く 出やすくなるので
注意が必要だったりします
症状が出たら  がん悪液質も
疑ってみてください

*ビタミンの処方などで
    一時的に 改善することも
   ありますけど...


我が子に 与える食事は
SNSでの 口コミだけでなく
ご自身で  しっかりと
成分を確認して 与えるように


闘病中でも   健康な個体でも
過剰は 害になります
必要なものを
必要な時に
必要なだけ
...これが  大事


健康な個体なら なおさら
今ある健康を守るため
元気を 維持するために
過剰な栄養素や
重複した栄養素を
見直してください

闘病中の個体は
できるだけ シンプルに
臓器の負担を最小限に!


食べてくれるのは
嬉しいことです
だからこそ
フード選びに
選択肢が たくさんあるうちは
最善を 探してあげたいよね