2020年 2月 15日
口腔内扁平上皮癌を患い
闘病生活も12ヶ月目に
突入しながらも
５歳の誕生日を迎えられたよ
扁平上皮癌でも
お顔の崩壊も
眼球の破裂もなく
(↑とにかく避けたかった症状)
口蓋には
潰瘍性の扁平上皮癌 特有の
大きな穴が開いてますが
かろうじて 薄皮一枚で
鼻腔に達することなく
迎えられた 誕生日でした
次の腫れが起きたら
鼻腔に達し 呼吸困難になる
ここまで がんばったんだから
呼吸ができない苦しさの中で
逝かせる必要ない...って
安楽死を選択する場合の
タイミングや準備もしてきたよ
安楽死については
賛否両論あるでしょう
動物の保健所などの
殺処分のイメージを
持たれてる方も
いらっしゃるでしょう
(違うんだよ～)
５歳を迎えられた
喜びも つかの間
徐々に 腫れも出はじめ
呼吸や 心音にも変化が...
安楽死について考えた時から
前もって お願いしてある
往診をしてくれる獣医師さんに
来てもらうことにしたの
数日前から
末期の状態を迎えた
症状が あったんです
動物は 末期の状態をむかえると
食事をしなくなり
水分を摂ることもしなくなり
脱水症状になります
カラダを動かさなくなり
呼吸が荒くなるなどの
症状があらわれ
最期の時を迎えます
食事をせず
水分を摂ることも
...しなくなるのは
動物に備わっている
命を上手に終わらせる準備
カラダの水分を減らすことで
カラダを楽に逝かせることが
できるのを知っているから...
カラダの機能が衰え
食事の水分をカラダの中で
処理することが
できなくなるから...
食事をしなくなり
水すら飲まなくなると
このタイミングで
動物病院に連れて行き
点滴をしてもらう選択をされる
飼い主さんもいるでしょう
(
ここ注意です)
ここ注意です)しかし...
最期を楽に逝くために
準備をしているカラダに
無理やり栄養と水分を摂らせると
腹水の原因になったり
浮腫になったり...
他にもカラダにさまざまな
大きな負担を与えてしまう
軽い体調不良による場合と
不治の病による場合は
点滴に対するリスクは変わります
点滴をして
少し楽になったように見えて
動物病院から帰る途中で
亡くなったり...
点滴をしたあと
数時間で 亡くなった場合は
死期を早めた可能性があります
獣医師さんが
動物のためではなく
飼い主のために
治療をすることはあるんです
どのような選択を
することになろうと
それを 判断し決断するのは
飼い主です
SNSで公表すれば
その決断に対して
否定する人もいるでしょう
その子が 何を望んでいるか
飼い主以上に理解している人は
いないはず
...ですが
末期の状態で
死期の準備をしてるなら
点滴はしないで
平穏死とは...
【 枯れる 】こと
末期にしてあげられることは
少ないです
穏やかな最期を望み
見守ることしかできなくても
自分の家で飼い主と
一緒にいられることが
幸せな最期だと思うんだ
話がそれましたが...
私たちが 普段 意識せずに
当たり前のように行っている
【呼吸】
危篤状態の呼吸は
当然 異なってきます
不規則で浅くなり
死戦期呼吸と呼ばれる状態になり
肺に 十分な酸素を取り込めず
やがて 死に至ります
見た目は...
苦しんでいる状態に見えるので
いたたまれない気持ちになりますが
実際は...
肺が 酸素を取り込めないことで
脳は 無酸素状態になるため
俗に言われている
『眠るように息を引き取る』
...になり
苦しみは 無いとされるそうです
死戦期呼吸の症状には
種類があり
下顎呼吸(努力呼吸)息を吸うときに
下顎を使って行い
パクパクと口を動かして呼吸し
胸郭は ほとんど動いてないので
酸素を ほとんど取り込めないため
唇には チアノーゼの症状が
みられます
下顎呼吸が はじまると
通常は ２時間以内に
亡くなるのが ほとんど
チェーンストーク呼吸長くても 数10秒ほどの
無呼吸状態が続きます
もっとも 浅い呼吸から
だんだん呼吸が深くなり
もっとも深い呼吸になると
再び 浅い呼吸へ...
動脈血の二酸化炭素濃度分圧で
脳が判断するため
浅くなったり深くなったりする
これがはじまったら
余命は 数時間から
長くても数日...
意識レベルの低下は進み
最終的に 呼吸停止になる
気をつけて欲しいことハリネズミは 他の動物に比べて
様子が見えにくいため
仰向けで 看病されてる方を
SNSで 見かけることがありますが
意識レベルの低下が
はじまったら...
仰向けは危険です
苦しそうにしてるのを
抱きあげ 仰向けで励ますのも
危険です
【舌根沈下】が起きやすいよ
重力により 舌の根もとが
咽頭に落ちこんで
気道を 塞いでしまい
( 狭窄ないし閉塞 )
窒息させちゃうよ
仰向けは 元気な時のみ
少しでも長く 一緒にいたい
少しでも苦痛のないように
...と わが子を想う
飼い主の願いは 同じはず
最期の時を 少しでも
安らかに
自然な流れで
迎えさせるために
心のどこかに
覚えておいてほしいです
ミャーフカは
結果としては
安楽死処置を やらずに
最期のときを 迎えました
なじみの獣医師さんが
往診してくれたので
『今は 苦しみは無いよ
視力は 最後まで残るの
この子は ずっと
お母さんを見てるから
しっかり見てあげて 』...と
口蓋の穴が鼻腔に達した時
瞳を閉じるようなら
薬を嗅がせて 寝かせてから
通常の安楽死の処置を...とも
考えましたが
最期まで 見つめてくれてたのと
見た目よりは苦しくないとの
言葉を信じ...
安楽死の処置はしませんでした
安楽死は
静脈に 眠るための薬剤(麻酔)を入れ
寝たのを確認してから
心臓を止める薬剤を入れるよ
すぐに眠ってしまうため
殺処分動画で流れているような
苦しむ様子は 無いんです
(過去に１度 経験があるよ)
ミャーフカの
口腔内扁平上皮癌
闘病生活は
まる11ヶ月と１週間
癌との共存を選び
疼痛管理以外の薬は使わず
ミャーフカの持っている
生きる力を導くことに専念し
腫れとは 何か...を考え
無駄に薬で抑えず
ミャーフカの免疫細胞が
正しく戦えるように...
変化に合わせたケアで
サポートし
口腔内を清潔にすることで
扁平上皮癌以外の
無駄な腫れを抑え
顔面の崩壊や
眼球の突出や破裂を防ぎ
眼球が乾燥しないよう
保護を徹底し
がん(癌)を抑制するための
食事療法や植物療法で
少しでも長く...
穏やかであることを条件とし
一緒にすごせる時間を延ばし
すべて...とは言えませんが
ハリネズミに多い 癌の中で
扁平上皮癌に対するケアの
やりたかったことは
ほとんど やらせてくれました
がん(癌)の闘病生活でも
できるかぎり
変わらぬ日常をおくり
自ら やれることを 守り
自ら やりたい気持ちをサポートし
ミャーフカらしく
暮らしてほしい...と
願った 日々でした
たくさんの経験を
積ませてくれてありがとう
たくさん 学ばせてもらったよ
どんなに 力を尽くしても
後悔しないことは無いのが
ペットとの お別れですが...
精一杯 生きた ミャーフカ
長い闘病生活を
がんばってくれたこと
飼い主が 治療するとき
いつも うれしそうな顔をして
迎えてくれたこと
受け入れてくれたこと
今は 感謝しかありません
ありがとう ミャーフカ