霞ゆくあなたの背中

呆然と見送るわたし

 

夕陽に照らされて

瞬く思い出の数々

何一つ不潔なものなんて無い

 

遠く遠くになってしまう

その前に

行かないで

 

シャボン玉が弾ける様に

雑踏の中で消えた・・・

 

あの日の薔薇も

あの日のリングも

あの日の約束も

今 永遠の嘘になったのね

 

この心が

「さよなら」を言ってあげることが

最後の繋がりなの??

 

公園のベンチに座って

空に報告すれば

終わりだなんて

そんな綺麗なものじゃないよ

 

だから

行かないで

・・・

 

 

 

お姫様気分だった

隣にあなたが居るだけで

 

ねえ 覚えてる??

いつもの時計台

針 十二時 優しいキス

 

全部全部幻になってまう

その前に

行かないで

 

弱々しく右足を踏み出せば

幸せそうな女とぶつかって

 

あの日の楓も

あの日の花簪も

二人の約束が

今 永遠の嘘になったのね

 

この心が

潔さという言葉を拒絶しても

明日からは赤の他人

 

途切れたメロディー

慣れない物語

新しい空

そんな綺麗なものじゃないよ

 

だから

行かないで

・・・