夕焼けの

色の意味さえ

わからぬままに

 

人の息遣いを躱し

孤独の居場所で

時間を殺害

 

無論

沈む夜の問いかけに

答えられる筈もないまま

 

明朝の無罪判決に

胸を撫でおろす

少年

 

美しすぎる

少女の黒く長い髪

 

初恋なの??と

動揺してみせる

 

この阿婆擦れた純真に

触れて欲しい等と

嘯いたつもりが

その目が彼女を直視して已まず

 

風が君に触れ

君が花に触れ

 

少年 

俯いた

 

 

 

俺の思想

俺のメロディー

守れそうにないけど

 

正直さ振り翳し

この長い道を

よろよろと

 

ああ

また街にリンチされ

公園のベンチで眠る夜さえ

 

明日吹く風を

掴み損なって

少年

 

愛してますなんて

真顔で言えるかよ

 

いじけたツラして

今夜も背を向け

 

少しは成長したんだぜ

無器用に群衆の中

ハーモニカを・・・

そうだな彼女は綺麗だった

 

なあ刑事さん

バイバイ夏休み

 

これで

いいだろ??