夕暮れ迫るクリスマスイブ

淡いオレンジの中を

とぼとぼ歩く

 

俺のこと嫌い??

それとも

少しは気になる??

儚い想い

 

三丁目の交差点を

右に曲がれば

 

肩をすくめ俯いた君が

向こうから

 

目と目が合えば

私って幸薄い女なのかな

なんて

照れ笑い・・・

 

愛しくて 愛しくて

無我夢中で君を抱きしめた

 

温かいなんて言うから

強く 強く

 

からがらの季節

降り出した雪

優しく 優しく

 

 

 

コンビニで傘を一本買う

夢にまで見た

君との相合傘

 

君の匂い

甘く

君の歌声

切なく

 

三丁目の交差点を

右に曲がれば

 

いつものアンティック喫茶

訳もなく

 

二人並んで写真を

これが思い出のアルバムの

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第一章

 

なんだか嬉しくなって

雪の中手をつないで走り出す

 

そう 僕らの未来へ

一歩 一歩

 

始まったばかりの季節

肌を刺す風さえ

優しく 優しく