君のいない日々 過ごしている

痩せこけた覚悟と

向かい合うこともせず

 

埃を被った甘い思い出だけを

真っ白なハンカチで拭いてみたり

 

憶千光年離れた

星と星のキスを思い描いてみたり

 

虚構に浸ってみても

明日はやって来る

どうせ明後日もやって来るんだろう

 

けれど

アクセルを踏み込む勇気も無く

一昨日に逃げ込むことも不可能

 

この愛が残した爪痕

風が吹いても

雨が降っても・・・

 

もう誰も愛さないなんて

夜空に捨て台詞

 

 

この町の 東側にある

椛坂の思い出

登り切れば街灯チカチカ

 

光を浴びて愛の欠片こぼれ落ちた

溜息を献身に変え洵愛として返す

 

かけがえのない物

今更ながらその重み犇々と

 

とりとめなく未練めまぐるしく

小川の潺清しい

舞う蛍の群れ鮮やかで

 

どうやって君の笑顔忘れようか

どうやって君の温もり冷まそうか

 

この愛が残した爪痕

風が吹いても

雨が降っても・・・

 

もう誰も愛さないなんて

夜空に捨て台詞