椛が散りました

山から色気がなくなりましたね

 

でも銀杏並木を見てください

カウンターの上の

カクテル光線を浴びた

並び連なるションパングラスの様に

とても綺麗です

 

そうそう

街は忙しなくクリスマスの準備中

大学2年生 彼氏いない歴 〇年の私は

ここは仏教国だぞ!!と

言ってやりたくなるんです

 

でもな~~もし彼氏が出来たら

急にクリスマスが

愛おしくなってしまうかもです

私達日本人は何処か矛盾しているというか

一貫性が無いというか なんだかな~~って

 

あっ 私優子はB型の女です

子供の頃から

お前は変人のB型とか

自己中で思い込みの激しいB型だとか

散々揶揄われて来たので

それがトラウマになっているんです

 

因みに訳もなく

血液型検査を3回も受けました

ひょっとしてA型かもとか

それともO型なんて・・・

その期待は悉く粉砕され

これでもか!!というくらい

B型であることを再確認させられ凹みました

その自虐性がB型らしいと言ってしまえば

そうなんですが

 

今 好きな人はいないです

でも バイト先の

オシャレ・トマト・NO1に恋しています

のめり込んでます

のめり込んで なんて言ってしまうと

B型っぽいですよね

 

さて そのオシャレ・トマト・NO1というお店は

簡単に言いますと

大手商社のアンテナショップみたいな所で

スイーツだったりグッズだったり

ファッションだったりを扱っているんですね

今1番早くに拘って

 

次々と新しい商品が入荷してくるんですが

わりとお洒落好きな私には合っているみたいで

本当に楽しいんですね

 

そしていよいよバイヤーとして

土曜日だけではありますが

本社の商品部に

伺わせていただくこととなりました

 

部屋で1人 おめでとうって独り乾杯をしている

私は そこはかとなくB型でしょうか

 

些か緊張気味の私が本社に向かっています

よりによってチームBに配属されました

そのチームBをまとめているのが

小室主任 25歳

 

第一印象 はっきり言います 冴えない男

ところが仕事が始まるや否や豹変

鮮やかな立ち振る舞いなんです

きめ細かく的確な指示

その人の特徴を活かした見事な適材適所

そして気配り・・・

 

地球の裏側まで高速エレベーターで降り

更に宇宙へと飛び出してしまう様な

あの感覚 

恋に落ちた瞬間でした

 

土曜日には小室さんに会える

 

その華奢な体系も細い指もちょっと後退気味のオデコも・・・

愛おしくて愛おしくて震えるって感じです

 

彼にもっともっと近付きたい

そんなもどかしい日々の中で

 

或る日 飲み会になったのです

 

そして血液型の話に

小室さんが言いました

優子ちゃんは何型なの??と

 

どうして バカバカバカ!!!!!

私は咄嗟にA型ですって言ってしまったんです・・・・・・・・・・