並ぶ 生き辛さ

息をすれば胸の中を凩が泣き喚く

 

繁栄が潰えた後の世界に

取り残された我等

 

そんな時代をどう謳歌したいのか

見えぬ心根 心色

 

真骨頂が霞む中

辿り着いた先は再びのブログだった

 

ブログを弄る他

見当たらぬ者

 

再びブログを弄るは必然

 

嗚呼

廃った筈の劇中に足を運べど

公平は無い

親愛なる友と競い合わねばならぬ定め

 

それでも書きたいなら書きなさいと

欧州の文豪が放つ

 

か細い声で(愛と平和)を語りましょうか

 

はにかみ屋の男が

十年来使い続けてきたフェイクは

徒に黒光り

 

高貴高尚なる人々に

噛み付いて噛み付いて

 

噛み砕く力も無いくせに

 

真新しいフェイクを下ろせば

坂道アイドルよろしく

momijizakaとは

なんとも

あざとらしい

 

そんな姿形(なり)で

二度と噛み付いてはならぬと

自らを律すれど

興に任せ

再び騒ぎ立てるは

愚かな事と知りつつ

やはり振り翳し

己の意志の弱さに踏み潰されるのであろうか

 

憤りの時代に

心穏やかに

 

例えば

 

秋の夕陽に照る山紅葉

濃いも薄いも数ある中に

松を彩る楓や蔦は

山の麓の裾模様

 

こんな風に

愛と平和だけを謳い切ったなら

どれ程美しいことか

 

きっと世界中が

僕に恋をするだろう

 

純粋なのか

不純なのかさえ解らぬまま

魂は冷え切り

愛を忘れてしまった男が

こびりついた絹の匂いを

何としても振り払いたいと

夢が潰えた後の余生を

(余生と呼ぶには早すぎる年齢で)

それでも(生)に執着し

のたうちまわれば

三文にも満たない

言葉が紡ぎ出され

今は身を委ねる他ないのだろう

 

言うまでもなく

こびりついたその匂い

永遠に消すことは出来ない

 

そうと知りつつ

花も絵も無い部屋から

色も艶も無い服を纏って

純恋歌を歌い

恋せよ乙女と背中を押すは

不粋か滑稽か

 

しかしながら

果てしない夢と超現実

生と死の狭間を縫って

歩いて来た者の歌にも

微かな重みが有ると信じて

今日も此処で歌っている

 

どうか時々でも聴きに来てください

宜しくお願い致します

 

 

momiji